Bird Meets Beach Live at 横浜B.B. Street

「毎週日曜日はライブ日和」も、今日で3週目に突入。
こうなりゃ、とことん行く。
たとえ、お坊さんが出演するライブでも、どんとこいだ。

さて、昨日は関内の横浜B.B. Street
USでも1~2を争う長身、余里義春(あまりよしはる)君のBird Meets Beachほか5バンドが出演する「ヒカリサス」とかいうイベントだった。会場は先週の「Yasu.T」とはうってかわって若い女性が大半。

「二週連続立見は辛いな」と、数少ない椅子を確保しようとしたが、音響のよい場所に移動しているウチに、いつの間にやらお姉さんの荷物置きと化していた。
「荷物置くな、人を置かせろ」と心の叫びを発する。

1.チャーリーゴードン
暑苦しさ満開のVo.がMCで盛り上げ、涼しげなDr.が空振りMCで盛り下げてしまうという、自己完結的メロコアバンド。会場を笑いに包むVo.の個性的な雰囲気と、ガーッと揺さぶる演奏力が凄かった。
せっかくのメロコアなのに、ミキシングのせいか、会場の音響の限界なのか、バンドの音が大きすぎるのか、その全部かもしれないけれど、ボーカルのメロディラインが鮮明に聞こえてこない。「メロコア」なのにかわいそうだなぁ~と思いながら、思いっきり耳を傾ける。ラストの曲がよかった。代表曲になっているんじゃないかと....あと「人殺し」って曲も好きだな。
Vo.のステージパフォーマンスは素晴らしい。

2.Bird Meets Beach
半年ほど前、余里君に出会った頃にバンドの音楽について質問したら「ミクスチャーです」と言われたことがある。

「ミクスチャー」とは、様々な音楽ジャンルの曲をミックスさせた音楽を生み出す、あるいは様々なジャンルの音楽を演奏する、あるいはそれを生み出すことができる、まだ音楽的な方向性が定まらない....まあ色々な意味がある曖昧な概念。

この頃、貰ったデモCDは、明らかに洋楽ロックの影響を受け、それを志向しながらもところどころに「GLAY」が入っていた(笑)
「おいおい、そういう意味のミクスチャーかい!」と思ったものだ。これは別にGLAYを否定しているのではない。GLAYがよくやる邦楽特有のサビのメロディーが洋楽志向のサウンドを追求するバンドにはかえって邪魔になる、という意味で使ってみた。

ところが最近貰ったデモCDからは、そういう匂いがかなり消え、Northern Soul系の音や、Hip-Hopとロックを絡めるような試みにチャレンジしていて、格段とサウンドが明確になっている上、予想もしなかった音楽的な幅を作り上げていた。これを聞いて「一度ステージ見てみたい!」と思ったのが、今回の僕のBB行きだった。

ステージ中央でメンバー同士で円陣を組み、気合を入れてからステージが始まる。バンドの音をやや押さえ気味にして、ボーカルを前面に出しているのだけど、とにかく音響が悪い(でもモニターは充実している)。これがこの場所の限界なんだろう。

MCは余里君風の抑えたシャベリに、メンバーがきちんとからんくる。円陣といい、MCといい、演奏といい、このバンドはいい雰囲気を出していた。
ステージは両方のデモCDに収録されていた曲から構成されており、新曲として友人の自主制作映画むけに作った主題歌も歌ってくれた。とても色々なジャンルの音楽を聴いていて、器用に音を作り上げる連中だなと思った。一方でせっかくカッコいい(?)ボーカリストだけじゃなくて可愛らしいKeyのゆりちゃんもいるのだから、Keyの音はサウンド面、とりわけバラード系の曲では、もっと前に出した方がいいなとも思った。今が過渡期のバンドだから、いろいろ試行錯誤してゆくのだろう。でもいいポジションに立っているバンドなので、これからも変化を見て行きたい、と思った。

余里君はマネジメントやマーケティングについてもあれこれ考えている。演奏後にアンケートをお客さんにしてもらうのに、バインダーとボールペンまで用意して会場内でお客さんにバラまいていた。こういう気配りは大事だし、アンケートも本格的なものだった。だったらフライヤーも最初に入口で渡せよ.....とまあ、こんないい加減さもあったりして、そこが彼やBMBのいい味なんだけどね。

そういえば、6弦BassのSiu君が途中のベースソロで"Layla"
のリフを入れたのだけど、後で「全く観客にウケなかった」と嘆いていた。そりゃああたり前だよ(笑)。関内B.B.Streetに来る若い女の子が"Layla"を知っている方が不思議だよ。

3.フィギュアフォーレッグロング
川崎のバンドだそうだ。

4.ICE STORM
まだ20そこそこの「いかにも文系の大学生です」という雰囲気のお兄ちゃんがVo.とGt.をつとめるバンドの初ステージ。作曲もこのお兄ちゃんが行っていると思われる。しょっぱなからエピフォンのチューニングが狂っているし、1弦は切れてしまうし、それでテンパってしまうしで、さんざんな目に遭っていた....だけど、これだけは言える.....コイツは天才だ。ドラムスも天才だ。
このまま上へ上へと上昇のベクトルを向けてゆけば、きっと何かになるだろう。

これはBird Meets Beachにも言える。今はまだ色々なことを試行錯誤しているけど、それはそれで全然いいと思うし、現時点でそれだけのことができるってことは凄いことだ。逆にそれを見せつけてやったらいいと思う。

僕は21時から杉田で会合があったので、ここで失礼した。

多分、これがBMBにとってもIce Stormにとっても、初のライブレポ(そんな大層なつもりはないけど)になるのだと思う。
その栄誉を僕ごときがやっていいのか?とも思ったけれど、やってしまったのだから致し方ない。

P.S.
僕がB.B. Streetに行った同じ日曜日、関内では同時多発音楽テロが発生していた。
「練習スタジオ(もしかしてBBの隣の月桃荘?)が満杯だ」という理由で、Pepperlandの竜ちゃんとJamesが「練習もかねて」横浜市役所前でStreet Liveを決行、そして僕が杉田に向かったあとの21時からは伊勢佐木町で59喉がStreet Liveを行ったんだそうな。

ライブレポ

Posted by spiduction66