8万曲のライブラリと3台のiPod

ふと気づくとiTunesライブラリの曲が8万曲を超えていた。
80190曲
容量で389.43GB、ノンストップで聞いても207.8日かかる模様。

「はて、こんなにぶちこんだかな?」と首をかしげるけど、自分の手持ちのCD、レンタルしたCD、人から借りまくったCD、仕事がら生徒さんから頂いたCD、自分のカセットテープやオープンリールテープやアナログ盤などをデジタル化した音源、自分でiTunesでタグ編集をして作りあげたコンピレーション(プレイリスト的な使い方ではない)などを蓄積していったら、そういうことになってしまったのだから仕方がない。

この8万という曲数は実は厄介ものだ。たとえば最近サービスを開始したばかりの「iTunes Match」は「ライブラリの曲数が25,000曲以下」というのが条件だから完全にアウト。もっともクラウド型音楽配信サービスには抵抗があるし、いつでも環境に左右されず、聞きたい時に聞きたい曲を聞こうと思っている(運転中に聞くことや山奥に籠ることが多いというのもある)からパス。また、iTunesを音楽データベース的な使い方をしているためにタグ編集することが多いということもあって、どのみち利用は不可能だ。

だとすればiPod Classicで持ち歩くのがベストということになるわけだけど….「生産中止」のウワサもあるこの端末もついに3台に増えた。
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自分でも「バカだよなぁ~」と思う。本当にそう思っている。

しかし、コイツが生産中止になった場合にはどうしても予備機が必要だと思うし、今さらこれ無しで生きてゆくのはちと寂しい。
もしジョブズが生きていたら…..と思う。彼も音楽のヘヴィユーザーだったからClassicで160G程度に留まらず320Gぐらいまでは作っていたんじゃないだろうかと信じている。それが見込めなくなった今となっては、内臓のHDDを320Gに交換してでも持ち歩きたいと考えている(できるかどうかは不明)。

ちなみに3台には認識用の名前をつけてある。
青:Victrola Credenza(ビクトローラ・クレデンザ):アメリカの最高級蓄音機
緑:Nipponophone(ニッポノホン):日本最古期のレーベルブランド&国産蓄音機のブランド名
黒:Brunswick Cortez(ブランスイック・コルテズ):イギリスの最高級蓄音機。ちなみに「ブランスィック」は初期のThe Whoがにお世話になったレーベルで、ボーリング場の機械メーカーでもある。

こうなって来ると3台の同期管理もややこしいことになってくる。わかる人にはわかる話だけど3つのライブラリファイルを作り、「Shift」キーを押しながらiTunesを立ちあげるという方法で切り替えている。さらに面倒なので、同一のライブラリファイルをコピーして使用し、「チェックのある曲だけ同期」モードにして、同期する際にジャンル毎に同チェックマークのオンオフをして切り分けている(結局これが一番効率いい)。もちろん「ジャンル」も初めから「The Who」とか「The Beatles」というオリジナルのタグを張り付けている。

「クレデンザ」には洋楽全般、「ニッポノホン」には邦楽、「ブランスィック」にはThe Who、The Beatles、Van Morrison、Bob Dylanなど単独で曲数の多いアーチストやJazz・クラシック・ワールドミュージック、という具合で3台に分散して同期させている。

さてさて、音楽を外に持ち出すということを考えると、実に便利な時代になったものだ。
僕の親父はオープンリールのテープレコーダー(重さ20kgはある)を祖父母の家へ持って行って、録音したテレビ番組を聞かせたことがある。僕はレコードプレイヤーを友人の家に持ち込んでレコードをかけたこともあるし、普通にカセットテープをキャリングケースに入れて持ち歩いていた世代でもある。

だから3台のiPodを持ち歩くなんて「屁でもない」ことだ。

いつもそばに8万曲がある。
手元に現金8万円があるよりも、ずっと心強い。