音楽を数字で語るとこうなる Part 2 (時間の幅編)

さてさて、前回の記事が好評だったので、引き続きいってみます。
iPodの「曲」メニューをグルグルまわして、数字にまつわる曲を紹介するシリーズの第二弾。
なお、以下の曲は「iPodに入っている」というだけで、それほど自分にとって親しみのないものもあります。またあくまでもアラビア数字にこだわっています。

おっとその前に。前回の追加です。
【西暦】
「1969」 コーネリアス (1995)
「1996」 コーネリアス (1995)
「2010」 コーネリアス (1997)
小山田圭吾の「コーネリアス」ですね。
前2曲は「69/96」。
最後の1曲は「FANTASMA」に収録されています。同一アーチストから3つも出てきたのには大爆笑でした。
「渋谷系(本人は大否定)」と言っていた時代のアルバムゆえ、今iPodに入れるのはもうツライかなと思いつつ取り込んだのですが、相変わらずそういうのを超えたところのある不思議なアルバムでした。でも「2010」なんか当時流行したジャングル・ビートが入っています。

それではゆきます。
【時間の幅】
「100 Years」 Nancy Sintra (1968)
「100 Years Ago」 The Rolling Stones (1973)
「100,000 Years」 Kiss (1974)
「14 Years」 Guns N’ Roses (1991)
「15 Minutes」 The Strokes (2005)
「22,000 Days」 The Moody Blues (1981)
「23 Hours To Long」 The Yardbirds (1963)
「24 Hours」Eddie Boyd (1954)
「25 Minutes to Go」 Johnny Cash (1963)
「24時間」 ザ・ゴールデン・カップス (1971)
「24時間の惑星」 あがた森魚 (1995)
「2時間35分」 RC サクセション (1972)
「30 Days」 Chuck Berry (1955)→ただし"Thirty Days"が正式な表記と思われる
「4 Minute Warning」 Radiohead (2007)
「40 Days」 Chuck Berry (1955)、Ronnie Hawkins (1958)。これも"Forty Days"が正式な表記と思われる。
「40 Days & 40 Nights」 Muddy Waters (1956)
「400 Years」 Bob Marley (1973)
「48 hours」 The Clash (1977)
「5-10-5 Hours」 Ruth Brown (1952)
「5秒前の午後」 スーパー・バター・ドッグ (1999)
「80時間風船旅行」 南佳孝 (1984)

「今」という時代を語る性格が強いロックやポップスが、そんな長時間を語ってどうするという気もしますが、最長時間大賞は断トツでKissが受賞しました。前回Jinさんからもコメントを頂戴した曲です。やはりコイツラはフツーじゃないですね。
意外だったのは、壮大で時空を超えたようなコンセプト・アルバムばかりを作っていたThe Moody Bluesがわずか60年(「22,000 Days」)止まりだったことです。

アルファベット表記の曲は省略するのと、頭に数字がきていない曲は省略するというルールでしたが、実はあまりにもそれではもったいないので、下記の曲を紹介しておきます。
「Five Years」 David Bowie (1972)
「Five Long Years」 Eddie Boyd (1964) / The Yardbirds (1964) / B.B.King(1966) / (Claptonもカバーしていますね)
「I’m Five Years Ahead Of My Tim」 The Third Bardo (1968)
「Two Thousand Years」 The Who (2006)
「Seven Years」 Norah Jones (2002)
「Woman Of 1000 Years」 Fleetwood Mac (1971)
「Happenings Ten Years Time Ago」 The Yardbirds (1966)
「Ten Years Gone」 Led Zeppelin (1975)
「One Hundred Years From Now」 The Byrds (1968)
「Fifteen Minutes Old」 Snow Patrol (1996)

これらを見ていてわかるのは、ダントツで年刻みの曲の多いということ。そのくせしてThe Doobie Brothersには「Minute By Minute(1978)」というアルバムがあります。これは「分刻み」という意味で同名の曲も収録しています。またRed Hot Chili Peppersには「One Hot Minute (1995)」というアルバムがあったりするので、もうわけがわかりません。

次回は「距離編」「重量編」「数量編」あたりをゆきます。何光年ぶっとばせるかが楽しみです。