受験

僕の祖父は日記に書くことがなければ1か月でも半年でも放置して、再び淡々と書くようなそんな人だった。

僕の場合はそれが理由ではない。
仕事が家でも会社でもたてこんでいたのと、エトセトラと、何よりも娘の受験。
「上大岡的音楽生活」を10日も書けなかったのは、これがはじめてかもしれない。

目下、一番心配しているのが娘の受験。
どちらかと言えば、今まで仕事人間だった。決してバリバリではないけど...
帰るのも遅かったし、休日になると遊びに連れて行ってと、肝心な勉強を見てやれなかったツケもあったと思っている。
だからと言って親ができることなんてたかが知れている。結局は本人の日々の努力と実力の問題だ。

まあそんな中で、娘の希望では英語をみてやったあとは日本史らしい。
こやつは「ワイマール憲法」なんてどうでもいいことを知っているクセに、起こった出来事を時系列で順番に並べることが苦手なようだ。

だから「いいかい、一番簡単な覚え方はこれだよ」と教えて行く。
1:天皇の時代(奈良以前)
2:貴族の時代(平安)
3:武士の時代(鎌倉~江戸)
4:民衆の時代(明治以降)

たとえば「源氏物語」と「元寇」が出た場合は、何となく源氏物語が「貴族っぽい」から先で、元寇の方が「なんだか武士っぽい」から後だって推定しろと理解させる。
当然3の武士の時代は長いから、もう少し詳しく教える。
源氏っぽさ、足利っぽさ、戦国時代っぽさ、江戸っぽさの4つだ。父の埋もれていたコッチの方の脳細胞はフル回転だ。

とにかくやっつけ仕事でもいいから、どこか行ってくれい。