ボーカリストのピアノ伴奏

3月11日に日吉NAPで「さぉ☆こじ “Dome Tour ’2012″」のツアー最終が行われるわけだけど、
ここでゲストシンガーの"Emi"さんのピアノ演奏をすることになっている。「毎週金曜日が練習」というEmiさんと約束して、練習を続けている。

改めて思うのは、単独ボーカリストの単独ピアノ伴奏っていうのは本当に難しい、ってこと。

とにかく相手が一番歌いやすいように弾かなきゃいけない。
相手が歌いにくいようなリフはなるべく入れないようにして、歌いやすいように演奏する。
もちろん出しゃばりすぎてはいけない(でもソロは出しゃばりたい)。

だからあわせながら「どう?歌いやすい?」というのを確認してゆく。
毎週毎週練習をするうちに、だんだん曲を雰囲気ができあがってくる。

ボーカルの伴奏といえば、以前まつざき幸介さんの伴奏をしたことがある。
あれは死ぬほど緊張した。

事前にあわせる時間がなかったため、原曲のアレンジと進行を忠実に再現するように準備して、当日となった。

実際あわせてみて気づいたのは、まつざきさんが歌の中で使う独特の「もたれ」「ずらし」に引きずられないようにしなきゃいけないってこと。

わかるかな?プロの方はCDどおりには歌わないで、わざとタイミングを遅らせたりずらしたりしてを歌う。
それに引きずられないように、正確に演奏を続けてゆかなきゃいけない。
かと言ってまつざきさんの歌唱を全く無視していいわけではない。
あわせるところはあわせてゆかないといけない。それをリアルタイムで見極めてゆかなきゃいけない。
ましてはお金を頂いているライブだ。本当に冷や汗が出る思いだった。
ピタリと息のあった演奏、というわけにはいかなかったけど、いい経験になった。

ひとつ言えるのは、単独でボーカリストの伴奏をするのが、鍵盤弾きにとっては一番難しい、ってこと。

Emiさんと練習を重ねてゆくと1曲弾くだけで、
「あっ、ここの部分はうまくいったな」「ここは何とかうまく演奏しなきゃ」がどんどん積み重なってゆく。
それを克服できるだけのテクは果たしてできるのか、できないのか?

と、いうわけで3月18日の日吉NAPをお楽しみに(宣伝)

P,S,小学生の頃、嫌々通っていたピアノ教室だけど、今は親に感謝しています。