Pocopensの7th.AVENUE始末記

(月光仮面のように疾風のように現れたThe Pocopens。疾風のように去ってゆくかどうかは別として、7th Avenueで開催された「Image Night 2008」に出演してきました。いやぁ~楽しかったなぁ~。いつもイベントを作って見る側だから、この出演するって感覚を味わうのは大切ですね...というところから今日もゆきます)。

さて、いつも他のバンドのレポばかりだから、たまには自分のバンドの話だけ書かせて欲しい。

12月のある日のこと。僕がとーるさんに「ポコペンズなんてどうですか」と適当に言ったら、
とーるさんが「いいねぇ~それ」とエラく気に入ってしまった。これがはじまりだった。
内心「いいのかなぁ~、"横浜No.1 Soul Set(仮)"でもよかったんだけどなぁ~」と思いながらもバンド名と、そこに参加することが正式に決まった瞬間だった。

「ポコペン」は「缶けり」の意味で特に他意はない。

当初メンバーにはBOOSUKEさんも番長もいたのだけど、どこからともなく「バンド兼任はよくない」ということになったようで、瞬時にして僕ととーるさんだけが残った。男二人じゃあ格好もつかないんで、「私も出たいな!」と言っていたharuさんとhitomiさんを正式にスタメンとして加え、前面に出すことになった。....そもそも僕はようやく怒涛の11月を抜けて、年末年始はゆっくり寝て暮らしたかったのだけど、結局女性陣の「やる気」に押されて、「それならマジで出ようかな」と思った始末。まあそんな経緯はともかくとして、少なくともこのメンバーになった経緯を「美味しんぼ」といわれる筋合いはないのだ。明智君。
The Pocopens
こうしてイマージュでしかできないような不思議な音楽ユニットが完成し、ゼロスタートから1ヶ月足らずで天下の7th Avenueに出演してしまったというわけだ。こういうのを神をも恐れぬ行為と言うのだろう。

でもそれができたのは、1を聞いて100をやってしまうとーるさん、haruさん、hitomiさんの持つ高度な音楽性だったと思う。とーるさんははじめて耳にした"Sunny Afternoon"を即座にマスターしてきたし、僕の提案があるとどんどんサウンドに具現化してくれた。他の二人は全体にわたって実にナイスなコーラスアレンジをしてくれた。ああそう、"Sunny Afternoon"といえば、僕が二人に「Sunny Afternoonは"泳げたいやきくん"の元ネタなんだよ」という話をしたら、最初の練習で早速冗談で「はじめて泳いだ~」と歌をかぶせていた。それがどんどん形になってあんな風になっていった。

当初の練習ではバンドサウンドのままのアレンジをそのままギターとギターでやろうとしていたのだけど、年末最後の練習で「やはりドラムやベースがいないのに、そのままのサウンドを演奏するのは無理なんじゃないか」と言ったのはharuさんで、そこで年始の休みを使って僕ととーるさんとでアレンジをしなおした。
結果として....
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T-Rexの「20世紀少年」は20世紀初頭の無声映画の伴奏みたいになり、
The Beatlesの「HELP!」は同じJohn Lanon作の「Imagine」みたいになり、
「Lady Madonna」はブルースとなり、
ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」は最後の歌詞「雨のガラス窓」にインスパイアされて雨だれ風のイントロがつき、
The Kinksの「Sunny Afternoon」はRandy Newmanの「Lonely at the Top」の独特のピアノリフを借用して音がスカスカにならないようにした。
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これだけでは時間が余っていることに気付き、最後の一曲、矢野真紀の「夜曲」を追加したのは先週のこと。もともとドラムスがいない段階で、「こうなりゃドラムでも何でも叩くよ」と言っていたのだけど、おかげでヘルプで叩いた1981年以来、実に27年ぶりにドラムを叩くことになった。ちなみにバンドの女性陣は当時赤ちゃんだったらしい。
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本番ではスティックを床に落としてドジったけど、この数日練習していてドラムという楽器は実に奥深いことがわかった。この曲だけはもう一度リベンジしたいと思った。

出演バンドは以下のとおり
ボノム&ボノム
②POCOPENS
THE PERFECT BLUE
李世福 with 横浜ロッカーズ
アジアンヘッド
⑥The Kamions
音愛の若干椎名林檎が入っている「ボヘミアン」、オルタナ系「天城越え」が最高だった。僕に言わせりゃ、こっちの方が「ズルい」(笑)。あと音愛は目力が凄かったぞ。なんだかイマージュの人から「いいボーカル紹介して」といわれる昨今。あのね~プロダクションじゃないんだから。
HARBOR HAZE
井上タカシBAND
個人的には一番好きな音だった。「教えてミスター・ロックン・ロール」のメッセージが心にグサっときた。涙が出るぐらいグサっときた。
⑨Session Time

今回は歴戦の勇士に混ざって出させて頂いたわけだけど、もっと場と練習をこなして、余裕のある演奏をしたいなと思った。何だかギリギリでやっていたですからね。今回の曲はとてもいいものばかりなので、ステージ終わったら「ハイおしkまい」じゃなくて、いつでも自分の引き出しから出せるようにしておこう。そんなことを思った。

最後にお礼
お出でくださった皆さん、そして素敵な演奏を聞かせてくださった皆さん、ダブるけどイマージュの皆さん、7th Avenueの皆さん、本当にありがとうございました< (_ _)>最後にとーるさん、haruさんとhitomiさん、ありがとう。わたしゃあとても楽しかったです。

余談
僕は「ポコペン」は缶けりの意味だと思っていたのだけど、音愛いわく「全く別の遊びですよ」とのことなんで、ウィキで「ポコペン」を調べてみた。そうしたら確かに全く別の遊びのようだ’(ただ「地方によっては缶けりをポコペンという場合もある」らしい)。それよりも気になったのは前段の記述だった。

ポコペンは、「取るに足らない」、「くだらない」、「だめだめ」、「だめ」などを指す日本語の俗語。