音楽なんてちょっとかじった程度です

さてさて、僕のレコードラックには、こんなアナログ盤が後生大事に保存してある。
コロムビア家庭名盤特選集
「コロムビア家庭名盤特選集 -描写音楽編-」というタイトルで、親しみやすいクラシックの名曲を集めた企画ものだ。ジャケット裏に「’60.4」という数字が記載されているから、昭和35年4月に発売されたものらしい。

レーベルはこんな感じだ。
090121
今ではデザインが変わってしまったけど、このコロムビア音符マークが懐かしい。
僕が子供の頃、国鉄の電車で多摩川を渡るとき、この音符マークと味の素マークのネオンサインが並んでいたのを思い出す。いつ消えちゃったのだろう、あれ。

クレジットには石丸寛指揮、コロムビア管弦楽団とあった。石丸寛といえば、ネスカフェの「ダバダー」のCMに出ていたのを覚えているぐらいで、それ以上の知識はない。

規格番号はAL-3012で定価は1,000円。直径25cm(10inch)盤だ。
収録曲は以下のとおり。

A面
1:森の水車
2:森のかじや
3:かっこうワルツ
4:口笛吹きと子犬
5:小鳥屋の店
B面
1:国際急行列車
2:大男の行進
3:キューピーの観兵式
4:おもちゃの兵隊
5:アメリカ巡ら兵

このレコードを親父が買ったのか、お袋が買ったのかはわからない。
自分たちが楽しむために買ったのか、子どもの情操教育のために買ったのかもわからない。

ただひとつわかっていることがある。
かじった痕
このレコードには、赤ん坊がカミカミした歯型がハッキリ残っている。

「お前にはレコードを沢山かじられた。俺はあれでレコードを買う気がすっかり失せたんだ」
親父にそう言われたことがある。