イソゴのアリスと仲間たち at 赤レンガ倉庫大ホール
ことの起こりは、
「赤レンガ倉庫で行われる朗読劇に"イソゴの親父グループ"として出演しませんか?」。というお誘いの言葉でした。
朗読劇は経験がないだけに面白そうです。
セリフなんてひと言ふた言だと思うし、台本を読みながらの劇だから、そんなに難しいことはないと考えました。どこが主催の演劇で、どんな趣旨の演劇で、誰が出演していて、どんな展開になるのかなんて全く把握しないまま、軽い気持ちで引き受けたのでした。
その後は、無限大に近い「予想外」の嵐の中、実に楽しい思いをさせてもらいました。
予想外その1:セリフではなく歌でした
演劇のオープニングでザ・リガニーズの「海は恋してる」を歌いました。
その2:番長とマイクを分かちました
同じバンドでお世話になってる凄腕ドラマーの「番長」。
彼とマイクを分かちながら一緒に歌うことになるとは思ってもみませんでした。
その3:「語り」の担当は....
この曲の中盤に「語り」があるんですが、「語り」をしたのは何と磯子区の守屋区長さんでした。「海も失恋するのかなぁ、涙をいっぱい溜めるかなぁ」。
その4:朗読劇の出演者はプロの声優さんたちでした。
私は当初、磯子区民によるアマチュア演劇を想像していたのですが、実際は大違いでした。
声優さんの養成校である「スクールデュオ」を卒業されたプロの声優たちによる本格的な演劇でした。
その5:静香ちゃんとラオウとお会いしました。
スクールデュオの代表の野村道子さんは、先代の静香ちゃん(ワカメちゃんも)の声を担当された方。ゲネプロと本番当日と来られており、ご挨拶させて頂きました。お洒落で、とても気さくな方でした。
本番当日には夫君の内海賢二さんも来られました。声優界の大御所な方だけに、もの凄いオーラを感じました。
静香ちゃんとラオウとお会いできたのは素敵なことでした。
その7:凄腕のジャンベ奏者と競演できました。
エンディングはThe Boomの「風になりたい」。
演劇の方面は役者さんに任せるとしても、音楽の方はしっかり引き受けて、何かトラブルがあっても確実にフォローに回ろうということを、イマージュから参加した誰もが考えました。
そこで、歌うことは役者さんたちにお任せして、この曲で重要な役割であるリズムセクションをしっかりやることにしたのです。
というわけで僕もマイクをパーカッションに持ち替えてステージに立つことにしました。番長がゲネプロでは素晴らしいパーカッション・プレイをみせてくれたのですが、翌日には池田"アースケ"正博さんという協力な助っ人が来てくれました。
池田さんは三味線の吉田兄弟のサポートメンバーやワシントンDCで公演を行ったこともある日本を代表するジャンベ奏者。何と僕と同じ街で生まれ育った人です。こんな凄い人がいることを今日まで全然知りませんでした。
そして本番直前のリハで池田さんのプレイを聞いて、すでに感動してしまいました。
「太鼓がものを言う、会話しあう」。
これは僕が子供の頃読んだ童話にあったモチーフだったのですが、本当に池田さんのジャンベは「ものを言う」んです。池田さん自身の主張が音となって飛び出してくるのです。これには驚きました。
本番では僕もステージから飛び降りて、客席を叩いて歩き回りました。後で人から「実に楽しそうだった」と言われました。
(画像は磯子区のマスコット・キャラ"いそっぴ"の後頭部です)
というわけで、実に楽しい半日でありました。
最後にプログラムを見て気づいたのですが、この演劇の主催者は磯子区そのものでした。
ディスカッション
コメント一覧
昨日も言いましたけど、ホントに世の中狭いですね(笑)
>あいむ
うんそう。誰と出会うかわからないよ。
実は昨日は、一年ぶりに昔の生徒さんと再会したのだけど、
「何でここにいるの?」と驚いたら、やっぱり他の区の文化振興の関係なんだって。
楽譜の記号で、ト音記号の次に、4分の4拍子だと、Cと書いてありますが、このCは何と読めばいいのですか?
私の音楽教室の先生も呼び方はわからないと言い、子どもも知らないと言います。
人生そんなもんだよ(笑)
赤レンガのイベントでは大変お世話になりました。脚本と映像を担当した井上です。好き勝手ばかりお願いしましたが、次回もしあるようなことがあったら、今度は、オヤジバンドが活躍できるバージョンでやりましょう。実はその脚本はもう存在しているんですが、長くなるということで、赤レンガのときは書き直しました。ということでイソゴのアリスと仲間たちは3つのバージョンが現在存在します。一つ目のエンドが梅の花が咲きました。二つ目が赤レンガの潮騒を覚えていますか。三つ目は親父たちが街の人たちと新しい海を創ろうというエンドです。イソゴのアリスと仲間たち3部作といえばカッコいいですがやれたらいいなと思っています。皆様に宜しくお伝えください。井上
>せろりさん
わかりません。
Common Timeの略だとする説もありますが、違うようです。
>夕凪さん
人生そんなもんなんですかね~
>井上さん
その節は大変お世話になりました。
演劇体験はゲネプロや本番も含めて初めてでしたが、大勢の出演者の能力などを加味しながら同時進行で役割を定めてゆく演出に変化を持たせてゆくということで、実に難しいことをされているなと思いました。バンドの演奏が3次元ならばこれは4次元の世界ですね。自分でも言っている意味がよくわかりませんが(笑)
オヤジバンドのエンディング、ぜひ杉劇でやりましょう!
お願いします!