五山送り火

ぶうらぶら

ようやく京都から帰ってきた。京都は灼熱地獄だった。
考えてみれば、こんな凄い暑さの中を7年も住んでいたわけだ。
横浜よりは気温が2~3度高く、風はそよとも吹かない。
たとえるならば、上から押し潰されるような暑さ。
こんな中で、主に郊外の里山めぐりをしながら、
インターネットのない生活を一週間過ごした。

まずは8月16日に撮影した五山送り火(通称"大文字焼き")の光景をUP。
070811-18_kyoto_015.jpg
日中に白川通の馬場橋付近から撮影した"大文字"。気絶しそうな炎天下にもかかわらず山の中腹sw保存会の方々が火床の準備をしていた。
070811-18_kyoto_050.jpg
「お精霊送りのお供物は川に流さずに指定場所へ。町内に掲示しているポスターをご覧ください」(by 京都市)。そんな清掃局の広報が京都市にはある。精霊送りの済んだお供物は街角の置かれた「お供物入れ 京都市」と書かれたダンボールの中に、きちんと入れられるのだった。京都ならではの風景。
070811-18_kyoto_015_01.jpg
寺町三条にある矢田寺。お盆に帰ってきた死者の霊を再び送り出すための「送り鐘」がある。今日は、年間を通して一番賑わう日だ。僕も神妙な顔をして鐘をついた。
070811-18_kyoto_016.jpg
帰宅後、桂にある僕のカミさんの実家のマンション8Fから京都市街を撮影。山の中腹にあるので最高の眺望が得られる。正面の山が比叡山。
070811-18_kyoto_017.jpg
午後8時、まず東山の大文字が点火。普段より照明を落とした京都の街にあかあかと「大」の字が浮かび上がる。
070811-18_kyoto_018.jpg
続いて8時10分には松ヶ崎の「妙・法」に点火される。山の標高が低いため、町家に近いところに文字が浮かびあがる。
070811-18_kyoto_019.jpg
さらに8時15分、衣笠の左大文字に点火。

京都って相変わらず世俗を超えているよな。

この他に西賀茂の「船形」と嵯峨の「鳥居形」が点灯されたが、残念ながらここ桂からは見えなかった。京都市内で一ヶ所で5山すべての送り火が見える場所というのは限られている。無料開放では船岡山頂上が有名だけど、それ以外はホテルの屋上のように有料だったりする。なお僕が暮らしていた当時のマンションではベランダから左大文字、廊下からは鳥居形が見えた。

ぶうらぶら