五山送り火
ようやく京都から帰ってきた。京都は灼熱地獄だった。
考えてみれば、こんな凄い暑さの中を7年も住んでいたわけだ。
横浜よりは気温が2~3度高く、風はそよとも吹かない。
たとえるならば、上から押し潰されるような暑さ。
こんな中で、主に郊外の里山めぐりをしながら、
インターネットのない生活を一週間過ごした。
まずは8月16日に撮影した五山送り火(通称"大文字焼き")の光景をUP。
日中に白川通の馬場橋付近から撮影した"大文字"。気絶しそうな炎天下にもかかわらず山の中腹sw保存会の方々が火床の準備をしていた。
「お精霊送りのお供物は川に流さずに指定場所へ。町内に掲示しているポスターをご覧ください」(by 京都市)。そんな清掃局の広報が京都市にはある。精霊送りの済んだお供物は街角の置かれた「お供物入れ 京都市」と書かれたダンボールの中に、きちんと入れられるのだった。京都ならではの風景。
寺町三条にある矢田寺。お盆に帰ってきた死者の霊を再び送り出すための「送り鐘」がある。今日は、年間を通して一番賑わう日だ。僕も神妙な顔をして鐘をついた。
帰宅後、桂にある僕のカミさんの実家のマンション8Fから京都市街を撮影。山の中腹にあるので最高の眺望が得られる。正面の山が比叡山。
午後8時、まず東山の大文字が点火。普段より照明を落とした京都の街にあかあかと「大」の字が浮かび上がる。
続いて8時10分には松ヶ崎の「妙・法」に点火される。山の標高が低いため、町家に近いところに文字が浮かびあがる。
さらに8時15分、衣笠の左大文字に点火。
京都って相変わらず世俗を超えているよな。
この他に西賀茂の「船形」と嵯峨の「鳥居形」が点灯されたが、残念ながらここ桂からは見えなかった。京都市内で一ヶ所で5山すべての送り火が見える場所というのは限られている。無料開放では船岡山頂上が有名だけど、それ以外はホテルの屋上のように有料だったりする。なお僕が暮らしていた当時のマンションではベランダから左大文字、廊下からは鳥居形が見えた。
ディスカッション
コメント一覧
是非一度は実際に見てみたいものです。
この日はNHKの中継見ていました。あんなふうに火を点けるんだ・・・と、家族でテレビの前で感心してました。
その後、プチ同窓会だったわけですが、久々に飲みすぎました。次回は是非ご一緒に。
私も今年はたまたま両親とNHKのLIVE中継で「大」から順番に点灯される様子を見てました。
各々「送り火担当」があるんですね、地元のみなさんの伝統を受け継ぐ誇りを感じました。
我が家は父方は毎年送り火を行う宗派なので、毎夏父の実家へ訪れていた子供の頃は玄関先でご近所と並んで送り火を焚いていたのをよく覚えています。
・・・が、母方は浄土真宗。浄土真宗は送り火する必要なしっという事らしく(本当なんだろうか)お盆にするとすれば、いつもお世話になるお寺さんへお経を聞きに行く・お墓参り、になります。
日本て多様なのに「らしさ」が確かに流れてる。そんな気がして、やっぱり日本最高っとNHKを見ておりました。
おお綺麗な写真ですね。
アイスかじりつき写真のアップもお願いします。w
今度は10月開催になりました。
多分いつかの土曜です。
勝○氏が君に会いたがっていましたよ。
>リンパさん
20時丁度に暗闇にボッと明かりが灯って、じわりじわりと広がり「大」の字が形づくられてゆくのは、中々感動的でしたよ。プチ同窓会はこんな形で失礼しました。また10月にやるそうなんで、是非お会いしましょう。
>hitomiさん
基本的に各山をつかさどるお寺みたいのがあって、そこの檀家さんが世襲制で行っているようです。京都って都市はそういうことをキッチリ何百年も続けていながら、革新派の政治家がやたら生まれやすいという不思議なところです。
>石君
アイスかじりつきは却下でございます(笑)
勝○会いたいなぁ~。またケツ叩かれたりして。