The Beatlesが再結成します
かねてから噂のあったThe Beatlesの再結成ツアーがいよいよ実現する。
4月1日、Paul McCartneyとRingo Starrが解散40周年を記念したワールド・ツアーを2010年から実施することを、共同声明としてプレスに発表した。
Beatlesのメンバーのうち、John Lennonは1980年に射殺され、George Harrisonは2001年に肺がんと脳腫瘍で亡くなっている。にもかかわらず4人の再結成を可能にしたのは、The Beatlesが設立したApple Electronics社のMagic Alex氏が開発した"ニッケル・オデオン(Nickel Odeon)"という最先端技術だった。
“ニッケル・オデオン"とは「現存する音声と映像を利用して、実在しないものを立体化、具現化させる」という技術だ。
この技術はJohnとGeorgeの現存する全ての映像をデジタル化、データベース化し。それを利用することによってステージ上に2人の演奏風景の全てを3次元化して「投影再生」する、というもの。ステージ上にあたかも本人がいるかのようなバーチャル・リアリティが実現し、PaulやRingoと共演することになる。
さらに"ニッケル・オデオン"は映像で現存していない2人の動作に関しても予測、再現する。
たとえば、「ジャンプするJohn Lenon」という映像が現存しなくても「飛び降りるJohn Lenon」の映像さえ現存していれば、そこから人間工学に基づいて全ての動作を予測し、補完した映像を作り出す。
さらに、音声に関しても画期的な処理がほどこされる。
今回のツアーに際して、JohnとGeorgeの演奏はAbby Roadスタジオに現存する2~4トラックのマスターテープなど膨大なマテリアルが利用されることは間違いないが、これにプラスして、生前のインタビューなどで彼らが発した「すべての単語」がデータベース化され、バーチャル・リアリティなJohnとGeorgeに、ありとあらゆる言葉を話させることが可能となる。
たとえば、「My Name Is John」という言葉をJohn自体が残していないとしても、それぞれの単語の音声が現存していれば、同一年齢時の声へと補正し、ひとつながりの言葉として再現できるのだという。そして過去の発言からシミュレートされたJohnとGeorgeのAI(人口知能)が、リアルなPaulやRingoとナイスなやりとりをしてくれる。我々は今回のツアーで、Johnの愛と平和に関する最新のメッセージやGeorgeの語る哲学的なメッセージを受け取ることになるかもしれない。
さらに"ニッケル・オデオン"はこれらの言葉にメロディーをつける技術も備えている、新曲をJohnやGeorgeに歌わせることまで可能なのだ。なお、Apple Electronics社ではJohnやGeorgeの作曲パターンを分析し、新たに2人に「作曲させてしまう」というプログラムを開発中とのことだが、今回のツアーには間に合わないようだ。Paul MaCartneyが「このツアーのために準備した」10曲ほどの新曲の中から、新たなBeatlesの新曲が発表されるかもしれない。
さて、このツアー、離婚によって47億円という慰謝料を支払う目にあったPaul MaCartneyの「集金ツアー」と揶揄するマスコミもいるのだが.....Paulはこのように語る。
「僕達は最先端のテクノロジーを切り開くことで、新しい音楽のありかたを提示してきたんだ。今度の再結成によって"ニッケル・オデオン"の技術が世に知られることは、大変意義のあることだと思うよ。だってみんなはBrian JonesのいるThe Rolling Stonesや、Keith MoonのいるThe Who、そしてJimi Hendrixの最新のステージを見たいと思わないかい?」
記念すべき再結成Beatlesのツアーは、2010年4月10日の解散記念日に、彼らの故郷であるLiverpoolのライブハウス"Carvern Club"を皮切りに始まる。日本への44年ぶりの来日の可能性もあり、現在日本の主要なエージェントが動き出しているとのこと.............
「なんてことに、ならないかな?」と、
杉田家でラーメンを食べながら考えてみた。
(April Foolに便乗してみましたが何か)
ディスカッション
コメント一覧
日付の横にこのタイトル。
4月1日になると必ず出る話しです。
新聞にも載ったくらい有名ですね。
昭和36年代、毎週木曜日にラジオで聴いていた「今週のベストテン」で突如流れてきたビートルズサウンドに鳥肌ものだったことを思い出します。
私の涙を返してください。笑
けど、これが本当に実現したとしても、
僕は観たい、聴きたい気持ちと「いや、もう良いでしょう」という気持ちが半々です。
アンソロジーの「Free As A Brid」や「Real Love」で充分感動しました。
>夕凪さん
April Foolにはネタになる話だったのですか?私は知りませんでした。
今回はテクノロジーの進化がもたらしそうな未来予想図を描いてみました。
しかもこれはそう遠からぬ未来のお話です。
>あきなべさん
今日はお疲れ様でした。
おっと、リアルタイム体験者ですね。
確かにポール・アンカやらニール・セダカの間にコレが出てきたら衝撃だったと思います。
「あまりの変化の激しさについてリスナーとしてついてゆくのに必死だった」と、あきなべさんと同世代の方がおっしゃっていたのが印象的です。
>TAMTAM
ご免ね~。ちなみにネタバレ
Apple Electronics社
(何の成果もないままに倒産したApple Recordの子会社)
Magic Alex氏
(同社のエンジニアだったが、実は単なる頭のイカれたヒッピー。当時、幻覚症状を体験できるライティング・マシーンやら、チャチなミキシング・コンソールを製作してメンバーを怒らせている)
Nickel Odeon
(20世紀初頭に流行した常設映画館。5セント=ニッケル・コインで映画を見せるところから、この名前がついた)
ちょっと・・・・・マジでびっくりした。
もう、勘弁してくださいよ。
「こんなの聞いてねぇよ!!!」って思いました(笑)!!
しかしこの文面リアルすぎ。表現も素晴らしい。
あり得ない事じゃないですもんね。
私個人としては再結成はしないで欲しいです・・・・
たとえバーチャルでも・・・・・・
でも、再結成したらきっと観に行くんだろうなぁ(笑)
>ヌッキー@リュウちゃん
びっくりさせて、ごめんよ~(笑)
そりゃあ作者の妄想ですから「聞いてねぇ」ですよね。
アンソロジーに登場したマジック・アレックスのイカれ加減が強烈に印象に残っていたので登場して頂きました。
でもこんなライブが実現したら、否定しつつも観にゆくでしょうね。