おおかみこども

長女は映画館に2度も通って、そのたびに泣いて帰ってきた。
家内と次女も映画館に行ってみてきた。
「お父さんもも絶対みた方がいい」と薦めてくる。

僕は「いずれDVDでも出た時にレンタルするよ」と答えた。

いよいよDVDがリリースされる段になって長女が「買う」と言う。
「だったら、差額を出すからブルーレイ版にしておけ」と僕。
おおかみこどもの雨と雪
アマゾンで予約したら発売日前日に届いた。

細かいディティールを気にし出すとキリのない映画なんだけど、あまり理論的に考えずにみることにした。
だっておおかみと結婚して子供ができて、という展開自体がおとぎ話なのだから「よく田舎に物件を買うお金があったな」などと考えてもキリがない。

僕には「自然と人間」というテーマを複雑にこねくりまわしすぎて、脳内ループしまくっている最近の宮崎駿に比べたら、ストーリーもメッセージも一貫してわかりやすいこの作品の方がずっと心惹かれた。
監督の細田守は、宮崎駿の高度すぎる美意識には及ばないかもしれないけど、ストーリーテラーとしての才能は凄いな。
時代の交代を感じながら作品に見入ってしまった。

昨日、この映画が日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞(早口言葉みたいだ)を受賞した。

相変わらずオチのない記事なんだけど、娘たちにひとつ言いたいことがひとつある。

「あれは5年ぐらい前だったかな。細田さんの”時をかける少女”のDVDをレンタルしてきたのはお父さんだからな」。