朗読攻撃

小学校3年生の次女が、
「この本は面白いから読んでね」とうるさい。
その本とは青い鳥文庫の「黒魔女さんが通る!」というもの。
とにかく彼女はいま、エラくコレがお気に入りらしいのだ。

これって、小学校女子むけのライトノベルじゃん。
ノンフィクションものや歴史ものが好きな僕にとっちゃ、
全く異質の世界だ。ありえない。
とにかく読め読めとうるさいので仕方なく、
「んじゃ、お父さんはこの本を読むから、君は(お父さんの)オススメの本を読んでくれる?」と言うと、
「うん、わかった」と言う。

そうしたら娘はその本を僕の前でいきなり朗読し始めた。
コイツ、僕の言ったことを全然理解していないでやんの。

それからが凄い。
娘は毎日僕か帰宅するのを待ち構えている。
そして連日30分ぐらい朗読する。
これが今日まで2週間ぐらい続いている。

一度なんか、寝ようとする布団の隣で朗読を始めた。
耳を傾けているウチに、僕は寝てしまった。
時折「お父さん、聞いている」と尋ねてくるのだけど、
「あ~、聞いている聞いている....グガー」みたいな状態で、
それでもずっと読んでいたらしい。
後でカミさんからそれを聞いて、さすがに悪いと思った。
「ちゃんと聞いていた」証拠にするため、
娘の見ていない時間に、朗読していたと思われる10ページぐらいをフォロー読みした。
これじゃあ、あぶねえオヤジじゃん。

ストーリーはといえば、間違えて黒魔女を召還してしまった主人公の女の子の冒険話。
今の小学生の女の子が何を考え、どんなファッションにあこがれているかなんていう、僕にとっちゃあまり意味のない情報(しかも誇張されすぎている)が脳内に流れ込んでくる。しかも文体が軽い軽い。

父としては「ナルニア国物語」「ふたりのロッテ」「813のなぞ」「ドリトル先生」とか読んで欲しいのだけど....

まあ、何だ....
自分が「良い」と思っている価値観を、人にちゃんと伝えたり表現したりする(この場合は半ば押し付けているわけだが)ことは大事だと思うし、一生懸命朗読してくれるのは、今のウチだけだろうなと思うので、当分は耳を傾けることにしよう。

したがってこのblogもこんな感じで、1月はブランクが多いことでしょう。