管理人のたわごと

こんな夢をみた。

僕はアルプスをのぞむ登山鉄道に乗っている。

僕はなぜかヒトラー少年団(ユーゲント)の一員なんだ。
しかもアドルフ・ヒトラーに引率されて、どこかへ向かっている。
客車の窓が開けっ放しなので、通り抜ける風の涼しさと、
山々の美しさにボーッとしている。

僕らを引率してくれるヒトラーはといえば、
気難しい顔をして、ひとり車窓からみえる風景を眺めている。

やがて目的地に到着する。すでに各国の団体が到着している。
サーカスのテント小屋のようなところで、パイプ椅子と展示ブースが並んでいる。
どうもお互いの国の文化交流会のようだ。

アメリカから来た団体は、Jazzの演奏やフォーク・ソングを歌っている。
イギリスから来た団体は、骨董品を並べて売っている。
フランスから来た団体は、ブランド品を沢山ならべて売っている。

僕たちはといえば、ヒトラーの指示で、中央のステージ上に整列させられた...

そしてヒトラーは演説を始めた。
「我々ドイツ人は、優秀なアーリア人種である。
我々の文化は世界でもトップレベルである。
やがて世界は我々によって支配されるだろう」

僕は横目に彼を見ながら
「何恐ろしいことを言っているんだ。このおっさんは」とあきれてしまった。

みれば客席にいる他国の人たちは、彼の発言にひいてしまっている。
だけど、それを意にも介さずに、ヒトラーの演説は延々と続いた。

帰りの列車で、ヒトラーは上機嫌だった。
少年団のメンバーも彼となごやかに談笑していた。
僕はといえば、こんなおっさんが支配するような国家には住みたくないと、
そればかり考えていた。

やがて駅に到着する。僕は友人とともにこの駅で下車するのだが、
その時にヒトラーに花束をもらった。

友人と僕は無言で山道を歩いて家路へと向かう。
途中で花束をケルン(登山道にある石を積み重ねたモニュメント)
に挿そうということになった。

だが、よくみたらそれは花束ではなく、
黒百合が一輪入っているだけだった。
しかもすでに花は枯れてしまっている。

友人と別れた僕は山小屋風の我が家に帰った。
夕食を食べながら、僕は家内にこういった。
「この国から逃げよう。あのオッサンはイカれているよ。
きっとこの国を戦争に巻き込んで、滅茶苦茶にしてしまうだろう。」

家内は
「そうね、逃げましょう」と言ってくれた。

そこで夢が醒めた。

P.S.ハンブルグ帰りの方と、こんな話ばっかりしているから、夢にまで出ちまった....

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