大自然の脅威 新潟編
父と家族を連れて新潟県立自然科学館へと行く。
かつて石油、天然ガス、金など豊富な天然資源に恵まれた新潟、
広大な平野と水資源に恵まれた穀倉地帯である新潟は一方で豪雪、河川の氾濫、地震などの天災に見舞われやすい場所でもある。
そうした大自然のもたらす脅威について、
この科学館ではひととおり知ることができる。
昭和39年に発生した新潟地震や
昭和38年のいわゆる「三八豪雪」の記録映画に目を見張る。
地震による液状化現象で建物ごと転倒した5階建ての団地、
完成後わずか15日で崩壊した昭和大橋、
積雪が3m以上となり、二階から出入りする人々、
雪の中から電柱の先端部だけがのぞいている風景、
昨年の「7・13水害」や「中越地震」もそうなのだが、
大自然の脅威との戦いが、この県の人たちの宿命でもあるようだ。
そんな思いを抱きながら
夕方になって科学館の館外へ出たところ、
妙な光景を目にした。
科学館の建物の周辺の敷石が、波打っている...
支柱が隆起しているように見える。
建物の基底部が浮き上がっている。
父にこれを尋ねたら、
「地盤沈下だよ。だって”新潟”って”潟”だろ。」
と笑って答えられた。
新潟県立自然科学館は
建物自体が「自然科学」の脅威を伝えているという、
物凄いトコロである。
潟【かた】
河口などで川が運んできた土砂などが堆積し、州のようになっている場所。新潟市の中心部はこうした軟弱な地盤の上に都市が成立している。おまけに昭和時代に天然ガスの採掘などをやったものだから、もー大変。
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