廣田龍人(リッキー) at パレ・ド・バルブ

ライブレポ

新宿から横浜にとんぼ帰り。
今度はカミさんを連れて新杉田の「パレ・ド・バルブ」で開催された廣田龍人(リッキー)さんのライブを見に行く。

イベント主催者はニャンコ先生。数日前に病院から生還をとげたばかり。
nyanko
このイベントはニャンコ先生にとっては「一年をしめくくる楽しみ」なんだそうで、すでに今年で7回目になるのだという。
パレ・ド・バルブ
会場となったパレ・ド・バルブはかつてない位のギュウギュウ状態。同じくこのイベントを見にきたヌッキー@リュウちゃんご夫妻、Boosukeさん、hitomiさんたちと一番真正面に座ることができた。ヒロさんももちろん来ていた。

一時間ほど食事をして、いよいよリッキーさんの登場だ。
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今日は「プチ・ミッシェル」ということで....
gt:廣田龍人
ba:藤田光則
dr.竹原 真人
というシンプルな編成だ。

廣田龍人(リッキー)さんは、まだビートルズのトリビュートバンドというものが手探りの状態だった1973年、自ら率いるThe Bad Boys(リッキーさんがのちにオフコースに加入する清水仁さんと結成)の「Meet The Bad Boys」というアルバムで東芝EMIよりデビューした。一切のオリジナリティを捨てながら(※1)、ビートルズのオリジナル演奏に原曲に忠実に(※2)演奏するという、その後何百と登場したトリビュート・バンドのスタイルの最初期の形となった(※1 といいながら吉田拓郎作曲の「ビートルズが教えてくれた」ほかのオリジナル曲もあった」、※2 あくまでも1973年にしてはという意味)、1980年代になってからはビートルズのトリビュートバンドとしては最も有名な"Revolver"を結成して、現在に至っている。廣田龍人(リッキー)
ヌッキー@リュウちゃんは19歳の時にリッキーさんのステージを見ている。リッキーさんが歌った「No Replay」に衝撃を受けて、ビートルズのトリビュートバンドをやろうと決意した。その後もリッキーさんとは若干の面識があるんだそうだ。僕は.....僕は15才のクリスマス・イブに日比谷野音で行われた「John Lennon追悼コンサート」の際、常盤橋公園でギター一本でJhonの曲を歌っていたお兄さんがリッキーさんだったのではないか?という疑問をここ数年ずっと引っ張っていた。
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事前に「ビートルズのカバーはやらない」とは聞いていたのだけど、いきなりRod Stewartの「Hot Legs」でステージは始まったステ-ジは70年代~80年代のロックのオン・パレード。Stonesの「Tambourine Dice」「Jumpin’ Jack Flash」があるかと思えばBilly Joelの「Honesty」、Led Zeppelin「Stairway To Heaven」「Rock 'N’ Roll」、Eagles「Hotel California」、
James Taylor「You’ve Got A Friend」、Free「All Right Now!」、Stevie Wonder「Lately」、Police「Every Breath You Take」.....にかく凄い。しかもそれを基本的にドラム、ベース、ギターというシンプルな3ピースでやってしまううえ、どのメンバーもボーカルがとれるから、もう何でもアリだった。
この何でもアリの「宝箱をひっくり返した」みたいなバンドって、自分で言うのもナンだが我らがC’darsもそうだということに気づいたのは翌日のことだった。
りっきーさんのボーカルは高音のシャウトに骨のあってSam Cookeっぽい(ってことはRod Stewartの影響か?)。こういう70年代の音にマッチしていると思った。
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そして最後には「A Day In The Life」の弾き語り。あの壮大なオーケストレーションをギターでどう表現するのか気になっていたんだけど、これがまた素晴らしかった!

最後に思いがけないゲストの方々を二人紹介する。
石川俊介
石川俊介さん)そう、聖飢魔IIの「ゼノン石川和尚」だ。この方のベースプレイは神だと思った。「Come Together」を演奏してくださった。

そして....
リッキー&ヌッキー@リュウ
(ヌッキー@リュウ)
リッキーさん&ニャンコ先生という段階で、「飛び入りでリュウちゃんが参加できたら面白いだろうな」と希望的観測で思っていたのだけど.....ニャンコ先生の突然の声かけでそれが見事に実現した。
「No Replay」「A Hard Day’s Night」を演奏。リッキーさんとの共演はLosebeat時代でもあり得なかったことで、他人事ながらこのラインナップはとても嬉しかった。
廣田龍人(リッキー)さんと
石川俊介さんと
今日という日は、何て素晴らしい日だったんだろう。
日中のマサトシさんのシアブルセッションといい、このイベントといい、とてもお腹がいっぱいになった。
こんなイベントを主催してくださったニャンコ先生、ありがとうございました。

音楽を愛する人が集まり、共通の言語で盛り上り、あるいは活躍する。そこにはプロもアマもなければ目上も目下もない。表現する側も、それを受け取る側も、同じ空間で同じ音楽を共有しようという気持ちから成り立っている。
このことは難しいけれど大切なことだと思った。

ライブレポ