第2スタジオのらくがき(ミッキー編)
「記憶を頼りにミッキーマウスを描いてみよう」というお題を出してみた。今となっては作者不詳の作品の数々を見てみよう。
国宝「鳥獣戯画」の絵巻物から飛び出してきたようなミッキーだ。口のあたりからニョロリと出ているのは舌ではなく、おそらくお経か何かだろう。耳の配置はそれなりに配慮しているようだが、園山俊二あたりが描く「お尻」に似てなくもない。
一番正当と思われるミッキー。なぜか困っているようにも見える。よく見ると「蒸気船ウィリー」の頃ミッキーであることがわかる。ミッキーを描く上で、誰もが悩む2つの耳の配置もよくできている。
ディズニーというよりは、ティム・バートンの怪奇映画にでも出てきそうなミッキー。「バットマンの映画にこんな怪人キャラクターがいたよねぇー」と誰かに言ったら、「そうだね」という返事が来そうだ。耳の配置がわからないので、正面から書いてしまうというのが、「記憶ミッキニスト」の特徴。
もはやこうなると、ミッキーではない。昭和初期にアメリカの映画館でミッキーを観た日本人が帰国して、「かの国ではこんな漫画の主人公が人気である」と報告する。その際に描かれたイラストはこんな風だったのではないか?
「こんなネズミのどこがかわいいのだ?」という大衆の違和感は、そのまま泥沼の太平洋戦争へと続いてゆく....
これまた正当なミッキーだが、「チップとデール」が混ざっている可能性もある。「ミッキー??」と書かれたキャプションがそれを物語っている。耳の立体感がピカ一の出来であることから、このイラストは「耳から最初に」描かれたのだろう。
最後はコカっちゃんが描いたミッキー。
ナイフをチラつかせながら、ストリートの向こうからやってきそうなミッキーだ。
ディズニーランドで出会っても、絶対かかわりを持たないほうがいいだろう。
からまれるだけだ。
(2024年追記:2005年2月にこのBlogを立ち上げた際、それまで僕が経営するボーカル教室サイトに「教室事件簿」としてhtmlで書いていた記事を移植したものです。教室が開業した2004年当時はWEB日記はhtmlで書く時代でした。ただしこの記事は「教室事件簿」の中でも、ほんのちょっと前に遡って書いていると思われます。2004年7月3日、スタジオ増設工事にあたって、壁紙を貼る前の壁面に生徒さんたちと落書きをしたのでした。そのお遊びを記録しておきたかったのでしょう。)
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