吉野ユウヤ ピアノソロライブに行ってきた
およそ自分には似合わない町六本木。
灼熱のアスファルトジャングルなんですが、江戸時代の絵地図に六本の木が描かれていたという記憶があるから、昔は鄙びた処だったのでしょう。
いつも情熱的なピアノプレイをみせてくれるヨッシーこと吉野ユウヤ。彼のソロライブへ4人様でゾロゾロ行ってきました。場所は六本木のSoft Wind。
ライブは定番の「未来を」からスタート。
リリースから4年でサウンドも随分進化したと思いました。
「未来を」がコンセプチュアルな作品だとすれば、お次は情景的な「River」。
彼の作曲はどちらも訴える「像」がはっきりしているから聞いていて楽しいのです。
2曲のオリジナルが続いた後は、夏らしく「真夏の果実」、そしてガーシュインの「Summertime」と続きます。 「Summertime」での一見ラグタイムのようで、全くそうではないマシンガンを乱射するような攻撃的なプレイには会場がヒートアップしました。
ヨッシーのピアノはブルーノートスケールを逸脱した音の選び方が好きだな。ジャズガチガチではなく自由度が高いということ。それと音の一つ一つの粒がきれいに揃っているのが凄いと思うのです。。
さらに「One More Time, One More Chance」とカバー曲が続きます。これはMCでヨッシーが言っていた事なんですが「セットリストを決めず、その場の雰囲気や自分の気持ちにあわせて、その場で決めてゆく」んだそうです。
6年前にヨッシーを連れて群馬の中之条で開催された「ビエンナーレ」へ行った際、「月とキャベツ」の撮影現場を訪れた事があるんですが、その時の思い出が選曲に出たのかもと思うと嬉しくなりました。
そして一部のラストはオリジナルの「Red Cloud」。これも「一番好きな作品」と言った事があるので、なんだか嬉しかったです。
まあ、これは僕の妄想なわけですが「セットリスト」の自由さって、観客の受け手にしてみれば「あっ、これは自分に弾いてくれているのかも」という気持ちを抱かせる事だってあるわけですね。
2部は比較的穏やかなオリジナル「Heart Warmer」などに、「Imagine」「Over The Rainbow」というカバー曲を絡めて続きます。
繊細さと大胆さとのバランスが素敵だなぁと思いつつの2時間、最後は大海原に旅立つ大航海時代の帆船を描いた「Cruising」、そしてアンコールは彼の処女作となる「彼方へ」で終わったのです。
丁寧で誠実で情熱的な彼の音はとても好きです。「吉野ユウヤ レアトラックス」を自分で勝手にコンパイルしてiPodに入れているのはちと自慢。そんな彼の生演奏を堪能した2時間でした。
お店を出れば街は灼熱地獄もピーク。とても六本木にはいれません。
適当に都心をドライブした後は「京浜つばさ公園」へ。
延々と飛行機の羽田空港への着陸を見物しながら、暑気払いをしたのです。
どうでもいいですが、あれだけ相次いで着陸するのに、飛行機というものは意外と墜落しないものなのですね。
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