Funk-Soul&Brass Rock Super Live!! at 新中野Live Cafe Benten (弁天)

気が付いたらもう十年のお付き合いになっていました。
いつもお世話になっているキーボードプレイヤーの吉野ユウヤ(ヨッシー)君からお誘い頂いたライブなんだけど、この内容が凄い。

「往年のFunk-Soul、Brass Rockをカバーしまくります」
「Stievie Wonder、Chicago、Gino Vannelliなどプレイします」
「メンバーが強力です」

そりゃあ行かなければ一生後悔するだろうと思っていたのですが、娘が虫垂炎になったり大雪になったりと色々ありまして....この日はギリギリまで横須賀で仕事になってしまったのです。自分でも当日まで行ける確信がなかったんです。

何とか横須賀で仕事を終えてから大移動、思いのほか道もすいていて、新中野のライブハウス「弁天」に飛び込んだ時はちょうどバンドが2曲目をプレイしていた所でした。
いきなりStevie Wonderの「迷信」の洗礼。なんだよこの爆圧感すげー

この日のミュージシャンはそうそうたるメンバーでした。
藤野美由紀 [Sax]: 佐藤竹善、村上てつや [ゴスペラーズ]のサポートなど。
川嵜淳一 [Tp]:Kinki kids、Gakt、田原俊彦、和田アキ子、スターダストレビュー、中西圭三、ピチカートファイブのサポートなど。
是永巧一 [Gt]:元レベッカのギタリスト。安室奈美恵、浜崎あゆみ、T.M.R.、鈴木雅之のサポートなど。
山田達也 [Dr]:相川七瀬、鈴木トオルなどサポートほか。吉野ユウヤとJazzealとしてライブ活動。
吉野ユウヤ [Key]:ミューズポート、川嶋あい、つるの剛士のサポートほか。CM楽曲やソロピアノコンサートなど幅広く活動。
池間史規 [Bs]:AKB48への楽曲提供、徳永英明、森山直太朗、浜田省吾、中西圭三、国府田マリ子のサポートなど。
井上武英 [Vo]:TBS系ドラマ「オレたちのオーレ!」主題歌「君と僕の愛の歌は(1993)」GガンダムED「君の中の永遠(1994)」で知られるボーカリスト。

「何ということでしょう!」状態なわけです。
そんな物凄いミュージシャンたちに囲まれてヨッシーは一番の「若手」らしい。
でも聞いていればわかります。互角に渡り合っている。プレイしている。

普段(スクールのライブ)とは違って、こういう時にいいのは、じっくり吉野ユウヤのプレイに耳を傾けることができるっていうこと。
今回はこれだけの凄いアンサンブルの中で、ヨッシーがどんなプレイをするんだろう?なんて事を思いながら聞いてみました。
長年彼にプレイを聞いているというのもあるのだけど、こうやって聞いているとよくわかります。

ヨッシーは全体の音を聞きながらいい感じで音の隙間に音を挟み込んでくる。
派手にプレイせずに抑える所は抑えるんだけど、その抑え方も実にバラエティに富んでいる。
喩が幾何学的になってしまうのだけど「〇には〇」というプレイの時だけじゃない。
「〇には△」とか「△には〇」とか、面白いぐらい駆け引きしています。

もちろんソロプレイではパーッと全面に出て熱いプレイをみせてくれる。
MCで「無口キャラ」なんて他のミュージシャンにからかわれていたけども、僕が知っている彼は決してそんなことはないです。
こと彼のプレイに関して言えば「無口と饒舌の切り替えが大胆」。これは昔から思っていました。

そんな中でも藤野美由紀さんのSaxとのバトルが素晴らしかったです。
なんかヨッシーのプレイの事ばかり書いているけど、まあそれは許して欲しいです。
実は最近King Curtisをよく聞いている時がありまして、ちょうど藤野さんのFunkyなSaxプレイはとてもカッコ良かったんです。

さて「Chicagoやります」という事前の告知。
僕的には「長い夜(25 Or 6 To 4)」をやってくれたら最高なんだけどだなぁ~と思っていたのですが、本当にやってくれました。
盛り上がる盛り上がる。

アンコール前にはサプライズで本日が誕生日のヨッシーをお祝いする場面も。ヨッシーおめでとう!

僕とヨッシーが出会ったのは、彼が音大を卒業して間もない頃でした。
ヨッシーの時にはクール、時には情熱的、繊細さと大胆さをスイッチングする彼のキーボードプレイはとてもいいなと思ったし、
ライブでの音の作り方がとても丁寧なのにも感心してきました。
何よりも彼の人柄、音楽でも人でもそれを見つめる優しいまなざしがいいなと思ってきました。

そん彼が、今また新しいステージに立てた事が、嬉しくてならないのです。