Bright Side of The Road Vol.3 -Ustream始末記-

ライブレポ

ライブの一週間前ぐらいのことだったと思います。
“Bright Side of The Road Vol.3″の主催バンドであるThe Bright Night"のKumuちゃんから相談を受けました。
「8月31日のライブですが、リアルタイムで動画配信できないですかね~。ムネさんわかりませんか?」

面白い、と思いました。
実は今から3ヶ月ほど前、"喉"が実験的にUstreamでストリートライブを配信したことがあるんです。
大変興味深かったのでアカウントの登録だけしてはいました。
実験だと思ってダメモトでやってみようと考えました。

(リハ中のchiemi)

ただ問題がありました。会場の渋谷Take off 7は地下1F。電波の状態(強度)がネックではないかとは思いました。ただ渋谷のど真ん中のハコなわけだしと、タカをくくったのが運の尽きでした。

8月31日、会場に入ってセッティングをしていてわかりました。
無常にもiPhoneに「圏外」の表示が……論外でした。

(リハーサル後の参加者ミーティング)

それならばライブハウス側のPCにWi-Fiスポット(無線LANの一種でこれを利用すれば電波の弱い場所でも通信が可能です)を仮設置させてもらって、それで配信しようと考えたのですが、ライブハウス側のアルバイトの子は、それを判断や許可できる立場ではなかったのです。

—————————————はい終了——————————————-

だったら配信できないことを配信しようということで、電波の届くライブハウスの外で、Bright Nightのメンバーを撮影したのがコチラの映像でした。

そこに助けに入ってくれたのが、Blue Passionの関クンでした。
リハーサル段階まで知らなかったのですが、彼らのバンドBlue Passionは以前クラブで自分たちのライブをUstreamの配信を行った経験があるんだそうです。そして今回も配信の件でも大変乗り気になってくれて、一緒にあーでもないこーでもないとやってくれていたのです。最終的には携帯型のPocket Wi-Fiを買って契約するしかないという結論に至ったのでした。さすがにそこまではできないと考えて諦めていたところだったのです。

(本番になると別人のchiemi)

そんな彼が「Pocket Wi-Fiを借りることができました!」と言ってライブハウスに駆け込んできたのは、その直後のことでした。
何でも近所の家電店で、無料レンタルキャンペーンをやっていたそうで、しかも今日はその最終日だったんだそうです。
申し込みを終えて1時間後ぐらいに取りにゆけば、無料で貸してくれるというのです。
「なるほど!その手があったか!」と我々は狂気乱舞しました。

(硯。"和"の臭いを漂わせたシンガーソングライター。和田多聞君と喉に会わせたいなぁ)

こうして実験のテーマは「弱電波スポットにおけるPocket Wi-Fiを利用したUstreamによりリアルタイム映像配信」へと変更になったのです。

(パブリック村。名前からしてフザけているのだが、僕の24才年下の従兄弟"こーた"のいるバンド。メイドネタには笑った)

残念ながら"chiemi"と"硯"ちゃんは配信に間に合いませんでしたが、"パブリック村"のライブの途中から、何とか配信へとこぎつけました。
Macのノートブックを持ち込んいた関君からは「何とか見れてます」と報告が入り、教室も電話して「見れてる?」とNoriちゃんに尋ねたら、「見れてます」との報告がありました。これでホッとしました。この時の映像がこちらです。

(同じくパブリック村)

ここで動画を撮影するために、どんな風にiPhoneを設置したかです。
iPhoneで撮影するには、カメラ面と反対側からも操作できる特殊な「三脚」が必要です。ふと思いついたのがコレでした。

(電源コードのささった不安定なiPhoneを100均イーゼルにセロテープで固定、左にはPocket Wi-fiと"うまい棒")

教室でいつも「Now Playing」やDVD販売用に使っている100均で買ったイーゼルです。これにiPhoneを設置しました。
それを見てマコト君が言いました。「これ、喉さんがUstreamに使ったヤツと一緒です!」。
彼と発想が一緒だったことを、光栄に思いました。

計算外だったのは充電コードです。バッテリー残量が気になったので電源コードをiPhoneのお尻にさしたのですが、当然これだとバランスがとれなくなります。結局これはセロテープで固定することにしました。さらにカメラの仰角を安定させるために、デジカメの充電器で固定しました。

(EBIちゃんよりずっと前から"Evi"だったEvios様。MIDI+安定したエレキの弾き語り。久しぶりに"キャラメルマキアート"と"うまい棒"を見ることができました)

まだ検証はしていませんがiPhoneを「逆さま」に設置しても撮影できたのかもしれませんね。

PCでチェックしてみたら、映像はカクカクだし、GPSは代官山の猿楽町を示しているし、「SPI66ライブ」とわけのわからないタグは吐き出しているし、英語でミューポ君はつぶやいているしで(ミューポ君は英語も話せた模様です)、も~何がなにやらなんですが、あの電波状況で音声はちゃんと通っているようですから、まあ上手くいったということにしておいてください。

次回に続く

ライブレポ