Acoustic Style 2008

ライブレポ

思ったことや感じたことを、最後の挨拶で言ってしまったんで、いまさら書くのもなんだけど....

今回の"Acoustic Styke 2008″は、過去3回の"Acoustic Style"の中でも、最も素敵な感動があったと思います。

参加された皆さんが持っている様々な想いが、とてもいい形で化学反応を起こしていた。そんな風に考えるのです。

悲しいこと、嬉しいこと、楽しいこと、辛いこと.....日々僕らは様々な感情を持って暮らしているわけですが.....

それぞれの出演者がそうした想いのうち、今の自分にとって一番大きなもの、大切なもの、そういったものを歌あるいは演奏の形でぶつけてくれた、そんな印象を持ったのです。

「歌ってなんだろう?音楽って何だろう?」そう考えた時に、僕たちはその最もプリミティブな形をイメージしてみると思います。

そういったものは、もともと人間の様々な感情のほとばしりから生まれてきて、それで形を成すんですよね。

そうした感情が自然なものであればあるほど、相手の心にストレートに伝わるのだと思います。

今回、そういうものを引き出せたというのは、イベント開催人として冥利に尽きるところです。

今回、個人的に特に印象に残った出来事があります。
いつも教室では無口で大人しいM君....参加された皆さんはおわかりだと思いますが、打ち上げの席で彼にひと言「お疲れさん!」と声をかけたら、今まで見たこともないような笑顔でニコリと笑ってくれたんです。

M君にとってはこれが自分の曲を公開する初めての機会でした。
彼はその反響の大きさにとまどいながらも、やがてその喜びはどんどん大きなものへとなってゆくでしょう。それが自信につながってゆくことを祈ってやみません。そして、それはこのステージに出たすべての人に言えることだと思います。

それと敢えてピアノ演奏に挑戦してくれたMちゃん(おお、両方ともMだ!)にも、「よくぞやってくれた!」と言いたいです。

「ボーカル教室」のLIVEだからと言って、必ずしも歌う必要はないわけで、例えば前回のLIVEの募集要項でも、「詩の朗読、絵の展示なんでもアリ」みたいなことを書いたと思います。僕はこの場所って歌を習う場所ではありますが、様々な表現の場所であっていいと思うんですよ。そしてその表現、それを人に伝える喜びは、必ず歌にも返ってくると思うんです。

以上で僕の感想は終わりますが、最後に、このイベントで手助けをして頂いた多くの方々にお礼を申し上げます。

今回、過去のAcousticの中で最高の音が作れたと思いませんか?これはPAをかって出て下さったヌッキー@リュウちゃんのお陰です。楽器とボーカルがハッキリと分離して、両方ともクリアに聞こえる。しかも、わずかに音にリヴァーブもかけて下さって、とても歌い易い、聞きやすい環境を作ってくれました。今回の成功はリュウちゃんの協力なくしてはありませんでした。

マサトシさんは僕が2カメ撮影中にはビデオの撮影を代わってくれました。
さぉちゃんは僕のカメラの撮影係でした。
目に見えないところで色々と手伝いしてくださった生徒の皆さんにもお礼申し上げます。
毎回大騒ぎでご迷惑をかけているBlue Moonの方々にもお礼申し上げます。

そしてとても大切なこと....ギターを担当してくれたF君とピアノを担当してくれた山中麻衣子さんにも、お礼を言わなければなりません。

F君はこの日のためにギターを抱えて教室に日参しては、大変な量の練習をしてくれました。「前回ギターは3曲しかなかったから(これは事実。チャーリーさんは3曲を演奏するために宇都宮からやってきた)、今回もそんな多くないと思うよ」という当初の僕の説明に反して10曲も演奏する羽目に.....またこの僕にいいように使われて、前日にはBlue Moonの荷物の搬入も手伝ってくれました。彼の誠実な姿勢には深く感謝しています。

山中さんは、あわただしいスケジュールの中、クラシックの優しさにポップ感覚を織り交ぜた16曲のピアノプレイで我々を魅了してくれました。大変困難な課題を、よくぞクリアしてくださったと、そういう思いで胸が一杯です。

最後に....多くの感動を与えてくれた皆さんに謝謝多謝(ガコちゃん風)。

ライブレポ