春風亭一之輔独演会
備忘録的メモ。
ここ20年ほど滅多に落語なんて行かなかったのに、友人に誘われて今年は2度目も寄席に通っている。
一度目は5月23日のことだった。
大井町きゅりあんホールで行われた「気になる三人かい」。出演者と演目は以下の通りだった。
桃月庵はまぐり ? 手紙無筆
桃月庵白酒 ? 宿屋の仇討
春風亭一之輔 ? 鰻の幇間
柳家喬太郎 ? 井戸の茶碗
ここで気になったのが春風亭一之輔。
最初は抑えた口調で観客を引き寄せておいて、一気にワーッと浮上してゆく。まるでジェット機の離陸みたいだ。
噺本編も上手いけどマクラも面白いし、予想外のクスグリを入れてくる。
二度目の寄席行きは、そんな一之輔の独演会だった。会場は「横浜にぎわい座」。
もちろん友人に誘われてだ。
この日の出演者と演目は以下の通り。
春風亭きいち – 寄合酒
春風亭一之輔 ? かぼちゃ屋
春風亭一之輔 ? 麻のれん
三増れ紋 – 江戸曲独楽
春風亭一之輔 ? 妾馬
うーん面白い。そんな評価でいいんだろうかと思うけど、結局面白いか面白くないかっていう世界なんで、そうなってしまう。
与太郎(かぼちゃ屋)、粗忽者の按摩(麻のれん)、お殿様(妾馬)というように、後半に行くにつれて登場人物がグレードアップしてゆくのだけど、その演じ分けが小気味いいと感じた。そして毎度のことながらクスグリの面白さ。与太郎の顔を覗き込んだ男が「お前、きれいな目をしているな」というくだり(こうやって文章にしてもなかなか伝わらないけど)大笑いだった。
「(先代の)大ファンなんだけど、今の(四代目)金馬さんの落語も聞いてみたいんだよね」。
そんな話を友人としながらの帰り際、会場の2Fにチケットカウンターを覗いたら、偶然にもにぎわい座に金馬(四代目三遊亭金馬)師匠が来るらしい。
しかも歌丸さんとすず風にゃん子・金魚も見れるんだという。これは行くしかない。
というわけでまたまたチケットを買ってしまった。当分寄席通いが続くかもしれない。
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