銀座と鳥釜めし

ぶうらぶら

月曜日はとーるさん、僕、仁美さん、タダちゃんという組み合わせで銀座の「鳥ぎん」へ行ってきた。以前、とーるさんと僕が「鳥ぎんの釜めしは超美味しいよねぇ~」という話をしていたトコロに二人が乗ったわけだ。

銀座に職場があるとーるさん、この人の仕事が上がるのを待つため、我々3人は18時30分に銀座のどこかに集合ということになった。
そしてタダちゃんがメールで希望してきた集合場所が「銀座の時計台の下」というものだった。

「時計台?」...それがマリオンの時計を指すのか、四丁目交差点の和光の時計を指すのかがわからない。

さっそく僕と仁美さんとで論議する。
「”時計”ってマリオンの時計のことじゃないの?何しろとーるさんの職場のすぐそばだからね。でも時計"台”って言うぐらいならば和光なのかなぁ」
「そう言われてみると、どっちなんでしょうね。タダちゃんに確認してみます」

前日に仁美さんから来たメールには「四丁目の時計台だそうです」と書いてあった。
銀座 和光
「なんだか昭和時代の待ち合わせ場所っぽいな」と思った。

僕は2時間ほど早く銀座に着いた。高知県のアンテナショップ「まるごと高知」にいるFB友のところへ顔を出したり、ニッサンに展示してあったダットサンが可愛いので写真と撮ったり、大学時代の友人がいる「ぐんまちゃん家」へ行って不在でがっかりしたり、新しい歌舞伎座の写真を撮ったり、歩き疲れた外国人に「Famous Squareはどこだ?」と尋ねられて教えたり、もうすぐ取り壊される三原橋シネパトスの最後の姿を撮影したり、演歌のCDショップ「ミヤコ」でまつざき幸介さんのCDがあるかどうかチェックしたり、山野楽器で芥川也寸志のCD衝動買いしたりと、銀座ならではの濃い時間を過ごした。
ダットサン16型
(ダットサン16型。車のデザインってこうでなきゃいけない(気がする))
三原橋シネパドス
(三原橋シネパトス。モトカノとディズニー映画「不思議の国のアリス」を見た翌日に昭和が終わったといういわくつきの場所)

前置きが長すぎたので一部省略する。
19時30分ごろ、とり銀本店で「鳥釜めし」に舌鼓を打つ我々の姿があった。
女の子たちも気に入ってくれてよかったよかった。
銀座「鳥ぎん本店」鳥釜めし
いつも思うけど、この美味しさは何なんだろう?
これは「鳥釜めし」という名のついた宇宙だと思う(形状からいえば円盤に近いけど)。
そぼろ状になったお肉やお米にしみ込んだ醤油とみりんのすっきりとした味、釜にこびりついたご飯のパリパリ感、時々口の中でつぶれるグリーンピースのプチュっとした食感。天体が規則正しく運行するように、ひとつひとつの味わいがぐるりぐるりとやってくる。これでわずか840円なんだからたまらない。

でも女性陣は焼き鳥とビールと鳥スープとサラダの波状攻撃に満腹気味。なにしろ釜飯だけでお茶碗三杯はあるからね。
「食べられないようだったら、頂くよ」と言って、頂戴する。幸せも倍増だ。
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よおく考えたら銀座自体が広大な宇宙。楽しみ方は無限に広がっている。
「毎日銀座を探索できて、この釜飯が食べられるとーるさんが羨ましいなぁ」と思いつつ、先月もここで鳥釜めしを食べていた僕ではあった。

ぶうらぶら