5周年

教室事件簿

5年前のちょうどこの時間、
徹夜でオープンの準備をしていたのを思い出します。
搬入された什器をギチギチ組み立てながら、
「あれが足りない、これが足りない」ってやっていました。

夜遅くに上永谷の「すみや」までオーディオのケーブルを買いに走りました。
カミさんは必死に書類を印刷していました。
子どもたちは床の上の寝袋で寝ていました。
040317_205647
(ピュアウォーター・サーバーの箱の中で遊ぶ次女。2004年3月17日午後9時前)

そんな風にして2004年の3月18日の朝がきて、haru先生が出勤してきた時には、意識だけがやたら高揚していました。
そして最初の無料体験レッスンを迎えたのです。

今はもう時効だから言いましょう。
彼女はこのわずか5日前にお父様を亡くされていたのです。
僕が「開校日をずらそうか?」と電話で言うと、
彼女は「いや、気持ちを変えたいので、予定通りでお願いします!」
と言ったのでした。

楽しいことと同じくらい辛いこともある5年間でした。
失敗も成功も入り混じった5年間でした。
反省と後悔と自信と決意が混在した5年間でした。
短いようで実に長い5年間でした。
「まだまだ5年」だと思うし、「ようやく5年」とも思います。
とても「我が人生に一片の悔いなし!」なんて石原裕次郎風に言えるもんじゃあありません。

ただひとつ言えるのは、こと経営に関しては頑固なぐらい一徹に通したことがあります。
「ここは音楽を習う以上に楽しむ場所だ」という信念でした。
初期の教室
(開校当初の教室、スタジオが1つしかなかった)

本日、当校は開校から5周年を迎えました。

ここまで来たのは、スタッフと皆さんのお陰です。
この場を借りて厚くお礼申し上げます。

教室事件簿