立川談春 / 令和版芝浜
昨日は有楽町朝日ホールで立川談春の高座でした。談春を見るのは5年ぶりぐらい。
今回は3日間にわたって3種類の「芝浜」を演じるという贅沢な企画です。年の瀬の落語といえば「芝浜」ですからね。

一日目:除夜の雪/談志の芝浜
二日目:黄金の大黒/平成版談春の芝浜
三日目:富久中/令和版談春の芝浜
僕が見たのは三日目です。
『談志の芝浜』は談春が落語家になるきっかけとなった1982年当時の立川談志の名演の再現だそうです。僕が見た『令和版』は女房視点でみた夫婦の物語だったから、さしづめ『平成版』は魚屋の勝の視点だったのかもしれません。
談春は元の話を膨らませるのが上手いですね。『富久』もこの『芝浜』も元の世界に沢山の人間同士のドラマを入れて膨らませるんですよ。

僕がイチオシの柳家喬太郎は対照的です。異なった世界同士を結び付けてそこで生まれるドタバタを創作するのが実に上手い。二人とも素晴らしい落語家です。
今年は喬太郎も談春も桃月庵白酒も見れました。落語ではよき一年だったと思います。



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