ポリ袋ガサゴソ団 VS 『レッド・ツェッペリン:ビカミング』
この世には『ポリ袋ガサゴソ団』というのがいるそうです。
映画館やコンサートホールなどで、むやみやたらとポリ袋をガソゴソさせるテロリスト集団でして、オーディエンスの聴覚を攻撃し、興行を失敗させる事を目的としています。
10月2日、私は上大岡の「TOHOシネマズ」でそのテロに遭遇しました。
お客さんは20人もいなかったと思いますが、僕の真後ろのジジィが持ち込んだお菓子か何かを食べているんです。やたらとポリ袋をガサガサする音&咀嚼音が聞こえてきます。CMや予告編や映画泥棒の時にガサガサするのは仕方ないと思って我慢していたのですが、このジジィは本編が始まってもガサガサしている。映画館に飲食類を持ち込んだらいけないというルールを知らないし、なぜ映画館ではポップコーン売っているかもご存じない。
たまりかねて振り向いて「シーッ」と注意したんです。それでもこっそり音楽に紛れてガサガサしているし、それがよく聞こえてきます。
♪ロニー・ドネガン(ガサガサ)♪
♪The J.G. Skiffle Group (モシャモシャ)♪
♪リトル・リチャード(ゴソゴソ)♪
という感じ。
もうね、気が散って言葉が頭に入ってこないんですよ...おっとプラントとボーナムの出会いのきっかけ話を聞き落としてしまったぜい!
たまりかねた僕は立ち上がって後ろのH列12番のジジィに言いました。
「ガサゴソしないで下さい!迷惑です」
僕より5歳ほど年上らしい太った禿ジジィは「ハッ」とした顔をしていました。
今回ばかりは自分の事を棚に上げて「ジジィ!」って思いました。僕はシアターを後にしました。映画館の方には罪はないんですが、事情をお話して返金して頂きました。
3日後の10月5日、新たにららぽーと横浜にあるIMAXシアターに「舞台を移し」、再度『レッド・ツェッペリン:ビカミング』のリベンジに行ってきました。音のトラブルに起因するリベンジですから、やっぱここ来なきゃと思ったのです。

いい映画でした。メンバーが影響を受けた音楽環境、バンド結成前の四者四様の物語、ヤードバースからニュー・ヤードーバーズへ至った事情、サウンド作りの裏話、アトランティックとの契約の裏話、スターダムに上ってゆくプロセス e.t.c.と実に興味深深い内容でした。自分は「ライブ映画」のようなものより、こうしたメイキングものが楽しいようです。
さてツェッペリンのアルバムは随分聞いていますが、彼らの人生などはそんなに詳しいわけじゃないんです。デビュー前の音源もヤドバ物(The Yardbirds)とペイジ絡みのオムニバス(『Jimmy Page Studio Works 1964-1968』)を持っているぐらいだったので、世界が広がりました。

シャーリー・バッシーの『ゴールド・フィンガー』なんてサントラ持っているレベルで好きでしたが、まさか「半ツェツペリン」だったとは!
あとは謎。ジミーペイジのセッション記録メモ帖には「ザ・フーの1st」と書かれていたと映画にありました。ピートの2000年頃のインタビューでは「確かに現場にペイジはいたけど、あのギターは断じて俺」と言っています。はてさてどちらなんでしょうね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません