又吉秀昭 琉球三線Live at くんくんしーらや

ライブレポ

以前から気にはなっていたのだけど、上大岡に沖縄料理やアジアン料理を食べさせてくれる店がある。しかも連日ライブもやっている....その店の名は「くんくんしーらや」という。
くんくんしーらや
日曜日、「かずねぇ~」に誘われて琉球三線のライブに行ってきた。N-O-Nちゃんと僕の家族も一緒だった。

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お店の雰囲気はエスニック一色。ガムラン音楽なんか流れていてもへっちゃらという感じだ。ライブスケジュールをみたらブラジル音楽ありーの、Jazzありーの、アカペラありーの、クラシックありーので、バラエティ豊か。しかもチャージ無料だから、料理&酒だけで音楽が楽しめるというわけ。

又吉さんは川崎を中心に活動される沖縄ミュージシャン。「かずねぇ~」ともお知り合い。
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くつろいだ雰囲気の中を三線の音が響きわたる。「広い青空、穏やかな海」を感じるゆったりとした音楽だ。昨年の5月に本場の津軽三味線を聞いたことがあったけど、あの時に感じた「灰色の空、荒々しい海」というイメージとは対照的だった。僕が知っていたのは「安里屋ユンタ」ぐらいだったが、沖縄の伝統的な民謡から、地域的な流行り歌まで含めて。30分の3部構成でステージが続いていった。
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同席した「かずねぇ~」のお知り合いの方から(沖縄の方で太鼓と三線をやられる)、三線と教本をお借りして店内で練習してみた。原理はギターといっしょ。ただしフレットがないので、カンで左指を押さえるしかない。むかし祖母に三味線を教わったことがあったけど、それに比べるとネック...いや「さお」が短い気がする。それとギターでは左手の薬指を使うが、三線では使わないのがルールらしい。だから左手の動きが結構しんどい。

張られている皮はニシキヘビの皮(ハブじゃない)本土で"蛇皮線"といわれるゆえんだ。試行錯誤しながら「ハイサイおじさん」を弾いたら、笑われた。
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お客さんの方も沖縄音楽で繋がった人が多くて、観客から合いの手が入るわ、お皿叩いてのリズムサポートが入るわ、踊りだす人もいたりして、中々盛り上がった。仕事帰りの背広の方々も多く見られた。料理のバリエーションもアジアン一色で、これもまた美味しかった。

なお「くんくんしーらや」の意味だけど、これも何となくわかった。
沖縄ではドレミファソラシドのことを、「合(ド)、乙(レ)、老(ミ)、四(ファ)、上(ソ)、中(ラ)、尺(シ)、工(ド)、五(レ)、六(ミ)、七(ファ)、八(ソ)」と言うらしい。それに基づいて書かれた三線の楽譜を「工工四(くんくんしー)」と言うのだそうだ。だけど最後の「ら」って何だろう?店長!コメントお待ちしてます。

上大岡にこんなお店があるなんて知らなかった人は、以後お見知りおきを。(ついでに「くんくんしーらや」の近所には2Fが美空ひばりの資料館になっている「カフェギャラリー十三番地」もあるぞ!)

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