ひこにゃん

管理人のたわごと

73歳になる僕の父の趣味はドライブ。
学生時代に自動車部に入部して以来の車好きで、日本に高速道路がない時代から全国を走り回っていた。
その運転歴は半世紀をとうに越えている。

そんな父が母とともに和歌山、奈良、滋賀へとドライブ旅行に出発したのは先週のこと。

さて、一昨日の話。
父がExcelで作った「旅行日程表」を見ていて、翌日は彦根に行くとことに気付いた。
それだったら「ひこにゃん」グッズを買ってきてもらおうと思い立った。

そこで近江八幡のホテルに宿泊している両親へと電話する。
出たのは父だった。

僕「お願いがあるんですが....」
父「何だい」
僕「明日彦根に行くんだったら、教室のインテリア用に”ひこにゃん”グッズを買ってきて欲しいんです」
父「”ひこなん”? 何だそりゃ」
僕「違う違う、”ひ・こ・に・ゃ・ん” 彦根市の町おこしのキャラクターです」
父「どこ行ったら売ってるんだ」
僕「多分彦根市の観光案内所とか、お土産物屋さんとか行ったら売っていると思います」
父「特徴は?」
僕「白い猫なんですが」
父「フムフム」
僕「頭に武者兜をかぶっていましてね」
父「何で猫が兜をかぶっているんだ」
僕「それは僕もわかりませんよ、とにかく”ひこにゃんありますか”とお土産物屋で聞いてみて下さい。買ってきてもらうのはヌイグルミがいいです。それと領収証切っておいて下さい」
父「ようし、わかった」
僕「よろしくお願いします」

と、電話を切ったものの、正直不安だった。73歳の老人(しかも結構堅物である)が「ひこにゃん」を理解できたかどうか、見事に買って来れるかどうか....という不安だ。

そして先ほど両親が帰宅してきた。高速を時速80kmで「ゆっくり」帰ってきたそうだ(おいおい)。
僕が「ご無事で何よりでした。んで"ひこにゃん"は?」と言うと、
父は「見事買ってきたぞ!ホレ!」
と言ってこれをくれた。

なんか違うぞ、これ。

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