Spring Live 2012

5時間30分というフツーに小規模音楽イベント2~3本分のボリュームのある”Spring Live 2012”を無事終えることができました。
ご協力頂いたミュージシャンの皆さん、横須賀Angeloのスタッフの皆さん、生徒の皆さん....特にセッティング担当のリュウちゃん、受付担当のJUNYA君KAKEL君、望遠カメラ担当のK君、ありがとうございました。

今回は前代未聞の46曲ということで「長丁場になるな」と覚悟してかかったのですが、終わってみると「あっという間」という印象が残ります。それだけ見応えのあるイベントになったんだと思います。
帰り際にねこまたぎさん....最初からずっと見て下さったのですが....にこう言われました。

「今回はとりわけ出演者の一人一人が自分の世界を作っていた」

全くそのとおりだったと思います。

僕はそういう「引き金」になったひとつが、ゆっちぃだったと思うのです。
ライブの感想に関しては、ひとりひとりにコメントを書きたいのですが、今回は「彼女」に絞って書いてみたいと思います。

彼女は最も古い生徒さんのひとりで、もう8年以上の縁となります。考え方によっては「くされ縁」という言い方も正しいぐらいです(あっ、ここ笑うところではあります)。
自分でさっさ何でもやってしまう人なんですが、周囲を巻き込むキャラでもあります。僕も何度も巻き込まれています。ふぅ。
彼女は、今回の「試練」にヘコみながらも、さっさと次のステッフに切り替えるスイッチングの強さ、自分を客観して笑い飛ばしてしまう強さ、も持っています。
もしかしたら他の出演者を「あらぬ方向へと」巻き込んでくれるだろうと思い、今回のトップバッターになってもらったのです。

事前にゆっちぃにオープニングでトークをやろうと持ちかけたのは僕でした。これは絶対に切り離せないと思ったのです。
事前に打ち合わせで「こう切り出すけどいい?」とか大枠は決めていたんですが、
「このヘンはあまり踏み込まないでね」といったトコロを、本番では全部彼女裏切りましたね(笑)
まあ、そうなる予感はしていたのですが.....

でも、今の彼女の気持ち、そこから生まれてくる「歌」、そういうものを彼女は全力で投げてくれました。
それはお金では買えないものです。

人間は誰でもその時その時の感情や想いがあって、それがうまく歌とリンクすると、増幅されてその人固有の歌となります。
とりわけここ(Live)ではそれが歌になって出やすいんです。

今回はそういう人が多かった。それにねこまたぎさんもそういう印象を受けたのだと思います。

もうひとつ書かなければならないことがあります。
ピアノの位置についてです。

今回、思い切ってピアノを正面に向けないで横に向けたのですが、おかげで歌う人の表情も見やすくなったし、撮影する側も楽になりました。
これは我々のアイデアじゃないんですよね。ヌッキーさんの提案だったんです。
なんでそんな簡単なことに気付かなかったんだろうと自分で呆れたぐらいでした。
ボーカルは正面を向いて歌うので、ピアノもそういうもんだという固定観念にとらわれていたわけです。
考えてみれば僕自身が鍵盤屋だし、鍵盤弾き語りの倉橋ヨエコのライブなんかにも通っていたわけですから、気付いてもいいのに気付かないんですよね。
固定観念って恐ろしいものだと恐れ入りました。
まあ、ライブ当日に三脚を忘れて、横須賀中央まで長女に届けにこさせた挙句、リハの撮影までやらせる男ですから、ご勘弁願います。
それ以外にもヌッキーさんにはセッティングなどでお手伝いいただきました。改めてお礼申し上げます。

ああ、もうひとつ書こうっと。

「大いなる心優しき男」ギターの青木さん、いかがだったでしょうか?
青木さんの起用は今回の冒険のひとつだったんですが、普段はジャズ系の演奏をすることが多いサポートミュージシャンの中に、あえてロック系のミュージシャンを入れてみたんです。
時には工夫して歌いやすいリフを演奏してくれたり、ソロが終わる合図を生徒さんにわかりやすくするために立って弾いてくれる時もあったり、キメのリフでは大きいアクションもしてくれて、歌いやすかったのではないかと思います。

今回も反省点、改善点は多々あるのですが、回を重ねるごとに、裏方としての我々スタッフの連携も進歩していると感じています。
今後も生徒さんの「今」を引き出すために、歌いやすい環境を作ってゆきますね。
皆さん、お疲れさまでした。