演劇「徒然なるままに…」

ライブレポ

スクールには演劇方面でがんばっている人も多いのだけど、後藤隆宣君もその一人。
昨日は彼が出演する演劇、ラゾーナ川崎プラザソルで行われた川崎インキュベーター公演「徒然なるままに...」へ行ってきた。

時代は昭和19年、舞台は特攻隊の基地(演劇中では「鹿屋基地」と呼ばれていた)これから特攻隊に出撃する人の、「突撃気分」を盛り上げて見送るという「見送り隊」の物語...なんだけど、あくまでもここは時代背景を超越した演劇上の空間だ。現代感覚が入り混じった不思議な世界の中で後藤君は「はらたいらさんに全部」を連発するし、「出撃のBGMはフランクシナトラの「マイ・ウェイ」に限るよな、お~わが道を行く~」なんてセリフもある。

メンバー全員「ボケ役」と言ってしまえば、それはそれで当たりなんだけど、そんな中に極めつけのボケ役が二人いて、一人が「ふうこ」役の加藤なぎささん、そしてもう一人が「吉田」役の後藤隆宣君だ。二人とも「見送り隊」の隊員&「ちょっと頭の足りない」役どころなんだけど、それだけに思ったことをストレートに言う。それが時代に翻弄されながら何か本音が言えずにいえる出演者全員の気持ちを代弁しているという実に重要な役どころだった。

基本的にお笑い満載の演劇なんだけど、最後はしっかりホロリとさせてくれた。
いい脚本、いいスタッフ、いい共演者、いい役どころ……後藤君、楽しそうだったなぁ~。

秋山:吉田恵太
北村:石井隆平
葛西:為平康規(あなピグモ捕獲団)
吉田:後藤隆宣
浦野:みやむらゆみこ(ネコ脱出)
ふうこ:加藤なぎさ
母:堀りん(テトラファーズ)
ゆきえ:延田知香(企てプロジェクト)
学生:片山徳人(劇団ひまわり)

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