白無地Blu-rayディスクと格闘した話
Blu-rayレコーダーに録りだめした番組って、皆さんどうされていますか?
知人に聞いてみると、特にディスクに焼かずに見飽きた番組はHDDから削除という方が多いようです。
僕は結構マメにBlu-rayディスクに焼く方なんですが、それにはやむにやまれない理由があったりします。
最近の機種は容量が4TBとか6TBモデルとかもあって、余程の事がない限り数年分ぐらいは録画できそうです。しかし僕の持ってる機種(SONY BDZ-RX105)は2010年の古い機種で、容量が1TBしかないんです。
プライベートムービーや教室ライブのバックアップなんかもどんどん取り込む上に、NHK「映像の世紀 4K版」「新・映像の世紀」「映像の世紀プレミアム」などはいつでも見たいものだからそのままレコーダーに入れっぱなしにしている。こういうので常時700Gぐらいは占有されており、1年、いや半年ぐらい録画を続けるとたちまち容量が一杯になってしまいます。さらに今年は「ウルトラセブン」「ウルトラQ」の4Kリマスター版とかオンエアされているものだから、慢性的な残量不足に陥ってしまいました。
やむにやまれず焼くしかない。焼いてもそのままインデックスをディスクに印刷するのが面倒くさいから放置する。いつの間にか白無地で何が録画されているかもわからないディスクが120枚ぐらいになってしまいました。

2021年もあとわずか。年末に向けて残量が数ギガしかない。そもそも11年使用なんて、レコーダー自体がいつ故障してもおかしくない状況です。
HDDから逝くか、Blu-rayドライブから逝くか。そういう事を考えなきゃいけなくなってきました。何しろ「ソニータイマー」なんて言葉もあるぐらいです。11年間壊れていないこのレコーダーは神だと思います。

そんなわけで、レコーダー内の録画番組を極力ディスクに焼き(避難させ)、膨大な白無地ディスクと格闘することにしました。これが実に面倒くさい。一枚一枚、PCドライブにディスクを入れ、画面に表示される番組名を、あるいはレコーダで表示される画面を写メって手入力し、プリンタでディスクに印刷するわけです。
面倒くさいから10年も放置していた理由がまさにこれでした。
実は日本ぐらい映像の著作権に厳しい国はなくて、色々とややこしい権利関係が絡んでいる。
PCでマトモにBlu-rayディスクを再生できるソフトもない(Power DVD嫌いが言ってます)。動画が持っている文字情報をコピペできるソフトも正式には出ていないようです。
今回の「面倒臭い」から解放されたいため、あれこれ調べているウチに「Electronic Information Research Laboratory」さんが作った「rpls Viewer」というフリーソフトを見つけました。
これはディスクが持っているrplsファイルとやらを読み込み、録画された番組タイトル、放送局、録画日、番組情報などを一覧表示してくれる有難いソフトです。現在はWindows版とWEB版があるようです。Windows版は2014年の古いソフトなので表示項目をカスタマイズできないというバグがあるようですが、とりあえず録画番組を焼いたBlu-rayディスクを開くと、内容が表示されて、CSV形式でのファイル出力ができました。「BDレコーダラー」な自分にとっては神のようなソフトです。

それを(あれこれいじくって)CD印刷ソフトにコピペして印刷するわけです。
それまでは一枚印刷するのに下手すりゃ20分ぐらいかかっていた作業が、数分で終わるようになりました。もう感動ものでした。
まる1日かかりましたが、作業を終えることができたのです。

すべて印刷してみたら、同じ映画を何度もディスクに焼いていたとか、そもそもこの映画はネトフリでいつでも見れるじゃんとか、そういう失敗もありました。一方で太川蛭子さん時代の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」全25話コンプリートできていたという喜びもありました。

常々思っていたのは、こんな面倒な作業するならテレビに外付けHDDをUSB接続し、テレビ本体の録画機能を使って直接HDDに録画した方がコスパがいいのではないか?という事です。我が家のTVはそれができるし、見たら消すような連続ドラマや、録画時間がガチンコでトリプル録画ができない番組には外付けHDDを使っています。
2TB~3TB以上の外付けHDDを接続すれば、ちまちまBlu-rayディスクに焼くより時間の節約になるし、コスパは良くなりそうな気がします。そもそもBlu-rayディスクに焼いた番組が、湿度の高い日本では永遠に見れるという保証はありません。もちろんHDDでも保証はありません。
そう思いつつ、改めて調べてみたら恐ろしい事を知りました。
「外付けHDD録画」ってテレビ本体を買い替えた場合、二度と見ることができなくなるんですね。
すんばらしい認証技術様のお陰で、録画したテレビでのみで認証しているわけです。もちろん著作権の問題があるからです。
それをクリアするには、自宅にネットワークを構築して録画したものをNASに飛ばすという手段しかないようです。
「バカじゃねーの」と思いました。
ディスカッション
コメント一覧
NHK「映像の世紀 4K版」「新・映像の世紀」「映像の世紀プレミアム」「ウルトラセブン」「ウルトラQ」を録画、、、私も全く同じことをしていて笑いました。
「外付けHDD録画」はテレビ本体を買い替えた場合、二度と見ることができなくなるということは知りませんでした。ビックリです。「あ、これはひょっとしたら残しておきたいと思うかもしれないな」という番組は外付けハードディスクへの録画はしないように気をつけます。
>アサオカさん
うわあ、全く一緒ですね!
「プレミアム」は録りそこなった「(17)「人類の危機」)」が11/29に再放送されるので、これで全27話(11+6+20)コンプリートできる模様です。
録画されていたらお気づきだと思いますが、ウルトラセブンの12話の欠番がなんとも寒々しいです。
僕もそうですが、外付けHDDの件はメーカーも取説の端っこに小さくしか書いていないんじゃないでしょうか。知っておいて良かったです。
今は映画もネトフリで見れたりする時代。
アサオカさんと一緒でNHKのドキュメンタリーや希少なドラマ再放送やレア映画をメインに攻める事になりそうです。
プロジェクトXや男はつらいよも録っていました。
>アサオカさん
寅さんコンプリートは難易度高そうですね。
自分はプロジェクト、ETV特集、Nスぺあたりかな。
一部の映画以外はあんまりネトフリ影響ないかもしれません。