東京国立博物館『ポンペイ展』『体感!日本の伝統芸能展』

娘と一緒に東京国立博物館『ポンペイ展』と『体感!日本の伝統芸能展』に行って来ました。


『ポンペイ展』は平成館。もしかしたらここへ行くのは初めてかもしれません。ご存じの方も多いと思いますがポンペイはイタリアのナポリ近郊にあった街。西暦79年にヴェスヴィオス火山噴火による火砕流で一瞬にして滅んだのです。

一瞬で滅びた文明すげーと堪能しているウチに、心の中である考えがムクムクもたげてきた。
「次は我々人類の番なんじゃないか」と思ったんですね。ガクブルとなりました。
神様、2000年後に宇宙のどこかで『地球展』が開催されませんように。

一年延期となっていた『日本の伝統芸能』展は表慶館。
こちらは癒しの世界です。歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、組踊...ずらりと並んだ大道具小道具。そのデザインの精緻さと大胆さを、近距離で味わえるいい機会となりました。

対照的な展示会だったわけですが、改めて感じたのはモノの重みでした。誰でもアートに好き嫌いってあると思うし、興味の有無もあります。
しかしどんな作品でも実物だけが持つ『重み』みたいなものがあります。同時代の作者の息遣いとか時代の風格とか時間の流れとか今はない技術とか。その重みを感じる事は大切だなぁと思いました。

そしてこれも『重み』のひとつでしょう。表慶館の美しさったら、なかったです。