ムッシュかまやつのVOXアンプが....
たしかTwitterだったと思いましたが「ムッシュかまやつがヴィンテージアンプをオークションに出品」という情報があったんです。
みたらヤフオクじゃなくて、よく知らないオークションサイトでした。「LOVE FOR NIPPON」という震災救援プロジェクトのチャリティオークションでした。出品されていたのはVOXのアンプでAC30というもの。そんなに値段も競いあってないようでした。
ヘヴィなムッシュのファン(別に追っかけをやっているわけではない)としては、こう考えました。
「ムッシュ愛用のアンプなら欲しい!教室に一台あれば使うこともあるだろう」。
そして自分で思っている上限金額を入れたんです。いわゆる自動入札というやつですね。
AC30の中古の相場を見て「こんなもんだろう」というところよりもちょっと安い値段を入れておいたんです。
いま教室にはミューズポート発足記念に購入したRolandのBA330が一台(もう一台はリュウちゃんの)、僕が高校生の時に買ったFernandesのヴィンテージモデルが1台あるんですが、こういうごっついギターアンプも1台あってもいいかな?とは思っていたんです。
でも「ムッシュのアンプなんだから、きっとプレミアがついて15万とか20万とかになってしまうんじゃないか」と考えていたし、ダメならダメで諦めるつもりだったんです。
そしたら落札しちゃったんですよ。
ムッシュごめんさい。
何しろ落札できるとは思っていなかったので、改めて使い道を相談しようと思い、ギタリストの大塚さんとリュウちゃんに相談してみたんです。
大塚さん曰く「AC30ならば名機ですよ。ブライアン・メイも使っていました。でも、なかなか扱いづらいアンプではありますよ。今度ぜひ鳴らさせてください」。
リュウちゃん曰く「それ僕も持ってます。昔Blue Jayで使っていました。ただしアコーステイックには合いません。ムネさんの好きな60’Sロックの音なら合うのではないでしょうか」
型番はAC30/6TB。1964年モデルを忠実に再現したリイシュー・モデルのようだ。
このあたりの情報については今度ニャンコ先生にも聞いてみようっと。
ところが、これがムッシュのアンプであることを証明する「証明書」のようなものが何もついていないのです。
「普通はついているんじゃないの?」と思うのだけど、ご本人にお会いした時にでも確認してみるしかありません。
状況証拠はあります。
ケースには養生テープにうっすらと「ムッシュかまやつ」と書いてあるのです。
「ウォッカ」っていうのは、1996年に再結成したウォッカ・コリンズ(アラン・メリル、かまやつひろし、大口広司、ルイズルイス加部)の略。この1年の間に2枚のアルバムと1枚の編集アルバムをリリースしています。
「CALLAS」っていうのは、ムッシュが「女の子だけのバックバンドを結成して、ツアーの先々で女の子たちと打ち上げできたら楽しいだろうな」という理由で結成したバンド。1995年に7曲入りのミニアルバムをリリースしています。
んでもってこの「新室行き」というのだけがわかりませんでした。
ご年配の方が使う「新しい部屋」という意味ならば個人的に使っていたような気もしないではありません(笑)。
到着直後に(あんまり大きな音は出せないけど)ロビーで僕のSAを鳴らしてみました。
真空管アンプ特有の卵の殻を叩くような響きをもったあたたかみのある音がしました。
僕は鍵盤弾きなわけだからKORGのSV-1とかもつないでみたいという妄想に駆られました。
さてさて、そんなVOXのアンプ。格調高い60’sな外観だけでも惚れ惚れします。
僕にとってはムッシュが使っていたというだけでも(もうそういうことになっている)涙ものなのです。
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コメント一覧
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二十年以上前だけど俺もV15とAC30もってたよ!
当時は聞いたことない業者が代理店で、大阪から取り寄せて買ったんだ。スイッチ類が80年代マーシャルみたいだったりスピーカークロスの色が違ったり、60Sの再現ではない現行パーツだったけど、それもまた良しだったね。
>リッケンさん
そうなんですか。もしかして処分しちゃったとか。AC30も色々な種類があるようで、確かにクロスの色も違うものがあるようです。6TBに「X」が付くと当時のパーツそのまんまなようですね。もしご興味あれば、あんまりここだと大音響というわけにはゆきませんが、鳴らしてナンボの機器ですから、ぜひ鳴らしに来てください。
先日仕事帰りにムッシュさんを目撃しました。
傘もささずに歩く姿がかっこよかったです(^^)
>あいむ
傘をささないというのがいかにもムッシュっぽい行動ですね。あのあたりは御大の出没場所だと思います。もう50年ぐらい出没しているんではないでしょうか(笑)。
AC30到着しましたね!!
この復刻版は最高ですよ!!
デザインもいいですよね!!
RickenやGretchのギターとの相性は涙ものです!!
>あいむさん
ムッシュはヅ○なので、雨でも傘はいらないんですよ(笑)
AC30フライトケース付きですねカッコいい。
末尾にxがつくのはスピーカーがブルーアルニコというタイプになります。
ボリュームとトーンの調整に若干の経験が必要になりますが、はまった時の音は素晴しいと思います。
6つの入力はコードでパッチして上げることで色々な音が出るようになります。
私のも同じ再生産のもので91年に購入しました。
>ヌッキー@リュウちゃん
飾っておくだけでもいいデザインですね。
だけど使わなければもったいない。ぜひ機会があれば使ってやってください。リッケンとグレッチとの相性を改めて味わって見たいです。ムッシュの雨の件はご内密に。
>ニャンコ先生
情報ありがとうございます。やはりニャンコ先生もお持ちでしたか。実はこのアンプ、ボリュームとトーンコントロールの部分に、矢印のマークが持ち主によって張ってありますんで、とりあえずその設定で鳴らしています。今度詳しく教えて下さい。
特に6つの入力がさっぱりわからないんですよ。
25歳のときに病気しまして、AC30は入院費に化けました~!
V15(こちらは復刻されず)もその後手放して、その後日本ハモンド社Jugg Box-One-を愛用しましたが、パレドでB.B.C.裕也が使ったのが最後かな。
>リッケンさん
ってことはもしやして復刻ではなくて年代物AC30ってことになるんじゃあ、と思いました(ちょっと勉強しました)。Jugg Box-Oneっていうのも1970年代?なんだか僕が持っているのが申し訳ないぐらい皆さん使い込んでいるんですね。
AC30は86年?87年?です。
V15はもっと古いけど外装から80年代としか判らず。クロサワ楽器が代理店の時代、ただし並行ものと思われる。
Juggは初期型だったから76年。
いま持ってるのはフェンダープリンストンで年式の判別方法がわからない。
Jugg Boxを使い出したころは藤田さんがベースじゃなくてリードギターだったの。
で藤田さんがJugg Box 060Gを、出た当時に買ったのを持ってて、その影響で自分も使い出したのだけど、街のリサイクルショップでメンテは自分でやるからと、現状で買ったの。
アンプの天に白ガムテに書いた[F]と[R]で差し替えのとき間違わないようにしてました。
当時のベースは斉藤福ちゃんでした。
>リッケンさん
リッケンさんのお話は、機材ひとつとってもこだわりの歴史がありますね。でもそういう人には必ず機材が寄ってきますね。「引き寄せの法則」のじゃないでしょうか。Jugg Boxをリサイクルショップで入手した話にそれを感じました。
今回はたまたま僕も運がよくてAC30を引き込んでしまいましたが、鳴らしてナンボのマシンなんで、ぜひ使ってみて下さい。
そしてこれからもそういう出会いがあることをお祈りしてます。