さよならニャンコ先生

おみおくり

先生、弔辞がわりに何か書こうと思ったのですが、どうもうまい言葉が浮かびません。

まずは4ヶ月にわたった入院生活、本当にお疲れ様でした。痛かったしお辛かったと思います。そんな中で先生はずっと病に立ち向かおうとしていましたね。昨年の入院時には「俺の代わりに誰か(俺の)アルバイトやってくんないかな」ともこぼしていましたし、今回の入院でも「早く復帰したいなぁ」「Martinのギター欲しいんだよね」「バンドやりたいよね~」ということをおっしゃっていましたね。

先生の持っていた沢山の経験と情報と、そこから生まれる表現への衝動….絵画、音楽、写真…..は、きっと先生にとってはまだまだ語り足りなかったんだと思います。現世の60年は、先生にとっては短すぎたのではないでしょうか。

先生はお洒落な方で、気さくでありながら揺るがない芯を持たれていました。茶目っ気もありながら厳しい言葉も出てきました。その一言にはとても重みがあったし、お褒めの言葉を頂くと無邪気に嬉しくなったものです。まだまだ先生からは聞きたい音楽ネタが沢山あったし、まだまだ人生の師匠であって欲しかったです。

「グダグダ言わないでギター弾いいたらいい、歌ったらいい」という言葉はよくおっしゃってましたよね。そこには「自分を相手に伝え切るには人生は短いんだ」という先生ならではの哲学があったのだと思います。
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でもこれからは、時間はたっぷりあると思います。
おまけにジミヘンやジョンやジョージのライブも生で見れますよ。シド・バレットだって見れるかもしれませんよ。だって先生、僕が書いた「狂ったダイアモンド」の記事を読んで「宗さん、もっとこういうのを書いてよ」とおっしゃってたじゃないですか。

先生だったらそちらで物凄いインスピレーションを得られると思います。
それを元に新しい絵をじっくり描かれて、じっくり音楽活動を続けられるんでしょう。くそーっ、ちょっと羨ましかったりして(笑)
たまにそのインスピレーションの断片をこちらにも送って下さいね。

最後になりますが、お願いがあります。
もしバンドを結成するなら、キーボードのパートだけは空席にしておいて下さい。しばしのお別れですが、いずれメンバーに加えて下さると嬉しいです。

あっ、レパートリーに「Stairway to Heaven」が入っていても構いません。

おみおくり