ありがとう、もっちぃ
差支えのない範囲でお話ししたいと思います。
忘れもしない2004年の5月26日のことです。
誕生して間もなかった教室に無料体験レッスンに来てくれたのが倉持明日香ちゃんでした。
彼女はそのまま入会し、それから3年間通ってくれました。
彼女の担当はEmiセンセでした(今でもセンセは勤務しています)。
リアルJKだった明日香ちゃんは学校帰りに制服姿で通ってきました。
管理人が関心したのは、高校生にしては珍しく彼女は自分のお小遣いで通ってきてくれていた、ということです。
歯科衛生士も目指していた彼女ですが、一方で夢も決して諦めてはいなかった。いつも前向きで様々なオーディションを受けていたと記憶しています。
そしてAKB48のオーディションに合格したのがちょうど教室に通い始めてから3年目、2007年5月27日のことでした。
初期AKBのホームページにはオーディションに合格した当時の彼女のスナップ写真がUPされていました。
今では信じられないかもしれませんが、そのヘンの壁に立たせてフラッシュではいパチリという感じ。
お化粧もほとんどしていないナチュラルな明日香ちゃん、ラフなジーパン姿でニッコリする笑顔はまだ幼くて、希望に満ちていて....あれから8年を経て驚くほど洗練されて美しい大人の女性になったことが、何とも感無量です。
翌年、明日香ちゃんから抱いた年賀状(画像)には「紅白に出ました」の文字が嬉しそうに踊っていました。
これは私ども教室としても本当に「運が良かった」と思っています。それはなぜでしょう?
往々にしてボーカルスクールというところはプロになりそうな生徒さんを優遇し、あわよくばプロデビューさせて、それを宣伝材料に使いたいという「欲」を持っています。
管理人はそれを旧態依然としたボーカルスクールの発想だと漠然と思っていました。CD業界の凋落が予想され、プロとアマチュアの境界はますます曖昧なものになってゆく。そんな中で本当に大切にすべきはすべての「歌がうまくなりたい方々だ」と、そう思っていたからです。
プロも、アマも、カラオケ上達されたい方も、その目的に拘らず幅広いレッスンの中で育つように育ててゆきたい。
そして我々も育つ。そう思っていまたものの、もちろん「拘り」もないわけではありませんでした。
ところが幸運なことに、その「拘り」を明日香ちゃんの活躍のお蔭であっさり捨てることができたのです。
これはとても大きいことだと思っていますし、その後の私どものスタンスをガッシリとしたものにしてくれました。
さてそんな明日香ちゃん、実はお父様が元ロッテのピッチャー倉持明さんだということはAKB時代になってから知ったのです。しかし後になって彼女が野球の始球式からキャスターに至るまでスポーツのフィールドで活躍するようになったのを見て、「ああ、明日香ちゃんはその次のステップをターゲットに入れながら活動しているな」と感心したものです。
お父様のアドバイスがあったかどうかはわかりません。
ですが漠然とした「ソロ活動」とかではなく、彼女は次に自分が活躍する場所をしっかり見据えている。
活躍できる場所をしっかりと知っている。「ああ、この子は地に足がついているなぁ~」と思ったものです。
そんな彼女は19日にAKBからの卒業を発表しました。
今後はスポーツキャスターの活動の傍ら、お芝居にも挑戦してゆきたいとのことです。
ありがとう明日香ちゃん!本当に色々な意味で、私どもの「力」になってくれたことに感謝しています。
明日香ちゃんならばどの場所でも活躍できることでしょう。これからもクマ社長は応援しています!
P.S.そうそう、時々来るファンレターに対して、丁寧にお返事を書いて返送させて頂くこと、私の仕事でした。
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