岩手・青森(3)

ぶうらぶら

何だかバタバタしていて、記事が落ち着かず、すいませんね。ようやく東北紀行第三弾。癒されて下さい。
僕もバタバタしていたので、一緒に癒されることにします。

●十和田湖の夕焼け
八甲田を越えて、ようやく十和田湖に着いたのは夕方。この日の宿泊先「孔雀荘」まで車を走らせてゆくと、峠の展望台から十和田湖が一望のもとに見渡せる場所があった。とても夕焼けが美しかった。
帰ってから調べてみると、この展望台は「瞰湖台(かんこだい)」というのらしい。
瞰湖台

●青荷温泉
孔雀荘のお嬢さんがとても可愛らしい方だったとか、値段の割に食事が大変美味しかったという話はさておこう。
弘前の桜がいよいよ満開になったという情報を得た我々は、翌日は弘前まで行くことにした。その途中でフラっと寄ったのが青荷温泉だ。
青荷温泉
「東北の秘湯」として有名なこの温泉は、国道からそれた急カーブ続きの山道を20分ほど進んだところにある、四方を山に囲まれた一軒宿だった。ここに来る人たちは、途中の山道の筋すじにあった看板(運転中の注意や、気の利いたセリフが津軽弁で書かれている)に出くわす時点で、この温泉の雰囲気に引き込まれていってしまう。
僕たちが行ったのは、立ち寄り湯が可能な日中だったが、夜になればランプだけがこの山間の宿のほとんど唯一の照明となる。電気すら来ない僻地というわけではない(WEBサイトもある位だ)。だが、そこをあえて「ランプの宿」という雰囲気にこだわるところが、マニア心をくすぐるのだろう。ひとつの雰囲気を守るために、大変な努力をしている点では見習うべきところが大きいと思った...おいおい、ここまできて仕事の事を考えるな,と自分に言いたい。

●弘前城の桜
誰が言ったかは知らないが、弘前城は日本三大桜名所のひとつだと言う。ほんまかいなと行ってみたが、本当にそうだった。怒涛のような桜の波に、圧倒されたのだ。

花一輪一輪のボリュームが、関東のそれと違ってバカみたいに大きい。
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桜の木々があまりにも密集して生え杉。
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お約束みたいな弘前城天守閣と桜のツーショット写真だが、実際のところ桜のカーテンにさえぎられて、何を撮影しているのかよくわからない。
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天守閣の最上階より撮影。
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豪華絢爛安土桃山時代という感じだ。かほどの桜は京都でも関東でも見たことがない。
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言うなれば、今年は春を二回体験したことになる。
いやまてよ、翌々日にも見に行ったから、三回体験したことになるのか?

●階段国道
翌日は弘前(というか岩木山ろく)のペンション、ル・カルフールを出発し、一気に津軽半島を北上して先っちょの龍飛崎まで行った。
青函トンネルの記念館もある場所だが、ここには日本で唯一の階段国道がある。
フラッシュをたいて撮影したものだから、標識がハレーション起こしてやんの....
階段国道について知りたい方はコチラ
階段国道

●帯島
この先に帯島という島がある。本州の裏側では最北端の島ということになるのだが、現在は堤防で本州とつながっている。ここに「津軽海峡亭」という民宿&食堂があった。誰もが龍飛崎で引き返してしまうから、岬の断崖下にあるこの町にはほとんど来ないようだ。GWでも観光客なんて誰もいないこの食堂が、いわば僕たちの旅のゴールとなった。本州という同じ島に住んでいながら、ここには40年たったようやく来たわけだ。
それにしても刺身定食は美味しかったなぁ。いわゆる町の食堂のノリだったけど、あんなに美味しい刺身は、あんな値段でそう食べれるモンじゃないだろう。
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おお、かすかに北海道が見えるなぁ。いつか行ってやるぞ!

●その後
再び弘前(だから岩木山だってば!)のペンション、ル・カルフールへ宿泊し、翌日再び弘前城へと行く。目的は「花より団子」。イベント会場の屋台とお化け屋敷と津軽三味線の生演奏が目的だった。
お化け屋敷
津軽三味線
津軽三味線はいいね。純邦楽というよりは、ロックのギターソロを思わせる西洋的なリフが多かった。しかも北の荒涼とした大地をイメージさせるサウンドは、まるでケルトミュージックみたいだった。

●青森
青森は遠いことは遠い。だが遠いだけにそこでしか得られない色々な楽しみを見出せた旅だった。宿の予約もせず、行き当たりばったりの無計画な旅行だったので、時には近場に宿がなくて困ったこともあった。だけど、今回に限っていうならば、かえって無計画さがいいような結果になったように思う。

ぶうらぶら