守屋さん

歴史の切れ端

5月に祖母が亡くなったので、折をみて遺品の古写真をデジタル化しようと思い、アルバムを預かっていた。
そんな中にこの写真はあった。

僕の祖父(左)と守屋栄夫(えいふ)さんという人のツーショット。
守屋栄夫
祖母が書き遺してくれたキャプションには「学校を出た翌年、守屋栄夫さんと」とあった。祖父が学校を出た年がイマイチよくわからないが、昭和3年(1928)年ごろの写真だと思う。
守屋さんは祖父と同じく宮城県出身の先輩、この時期は祖父の上司だったようだ。
この人は後に塩釜市の市長さんになっている。

実際の写真はこうだ。
守屋栄夫

こんな写真もある。
守屋栄夫
ベンチは白樺の木、バックに写っている木は針葉樹だ。守屋さんの浴衣の柄を拡大してみたら、かすかに「定山園」というロゴマークと温泉マークが確認できた。
定山園
これは北海道の定山渓温泉で撮影されたものに間違いない。

この人の59歳の時の息子(5男)さんが、いま話題のアノ人。
逮捕時のニュースで「父は....」と流れ、驚いた。

「力」を世に生かした人と「力」を私した人.....
80年という時間の中に、その距離感を感じずにはいられない。

守屋武昌
守屋栄夫
塩釜市歴代市長

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