さぉ☆こじ全国ドームツアー2012 ファイナル at 日吉NAP

ライブレポ

アイドルになるのも難しいし、アイドルであり続けるのも難しい昨今ではある。
AKBも、ももクロも、そういう中から誕生して育ち続けている。

それではこれはどうだ。

3月18日、「さぉ☆こじ全国ドームツアー2012」ファイナルが行われた。
会場は日吉NAP。
会場にはグッズコーナーが設けられており、「さぉ☆こじ」の様々なグッズが並べられていた。

記念Tシャツには、今回のツアーの全貌がプリントされている。

2.27 MYOSELA DOME
2.29 NAOYA DARE
3.3 TOKYU DOME
3.9 YAFOOL DOME
3.11 SAPPARI DOME
3.18 HIYOSHI NAP

2月27日に「妙セラドーム」で始まったツアーは、3月11日に「さっぱりドーム」を北限として6大都市にわたるツアーだった。
(個人的には「大馬鹿城ドーム」がおさえられなかったのが残念でならない)。

第一ベルで場内アナウンスがはじまる。MCは「こじ」がプレレコーディングしたもの。
「アーチストが笑を取るMCを出した場合には、極力笑って反応すること」など諸注意があった後で、「さぉさんが好きだ」「こじさんはもっと好きだ」という「宣言」を観客は誓わされた。

そんな前振りの雰囲気もバツグンの中で、ステージが始まった。
細かいセットリストは省略する。
1部、ゲスト(マサトシ、Emi with spiduction66)そして可愛らしいロリータ・ファッションに身に包んだ2部と続く中で、
否応なしに盛り上がる観客の熱い声援を受けながら、熱気のある二人のステージが続いて行った。
2部ではサポート・ミュージシャン「喉」を従えての新曲「ポニーテールとカチューシャ」もお披露目された。
CD発売時期は未定だけど、名曲だからきっとリリースされたらヒットするだろう。

ライブの基本コンセプトは「おバカ」。
二人のオバカトークとMCに会場は笑いの渦。
見事に満員となった日吉NAPは「上の方の観客」も「アリーナの観客」も二人と一体となって盛り上がった。
この日のために石川県の金沢から駆け付けたファンもいたことを申し添えておく。

そういえば1曲1曲「PAさん、お願いします」と言って進行させるアイドルも珍しいし、
自分たちの年齢を言ってしまうアイドルも珍しい。
ホント、おバカだよね~。

こう思う。
世の中には音楽に限らず、様々な表現手段があって、様々な表現者がいる。
その表現を広げる方法、認知される方法、それで食べてゆけるかどうかはは別物であるけど.....これだけは言える。
「自分はロックンローラーだ」って言ったら、その瞬間からその人は「ロックンローラー」だ。
「私はタレントだ」って言ったら、その瞬間からその人は「タレント」だ。
「私たちはアイドルだ」と言ったら、その瞬間から二人はアイドルなのだ。
それが表現者の本質なんだと思う。

ついでを言えば「ローカライズされたアイドル」という意味では、人気が出る前の「ももクロ」よりも数年先を行っていたと思う。

P.S.無茶振りアイドル「さぉ☆こじ」の二人へ。
次はイギリス公演だよ。イーリング近辺のいいパブ探しておこうね、と無茶振りしたいです。

ライブレポ