ポニカロード定期ライブ Vol.15
ロックバンドの対バンイベントでは、自分がお気に入りのアーチストの時だけ応援するのが普通。終わるとファンも会場のセンターからサーッと消えちゃうものです。
Aというバンドの主催イベントがあったとしたら、AのファンはAしか応援しないものです。
ところがポニカロードの定期ライブは違いました。
19日にYokohama O-Siteで行われた「定期ライブ Vol.15」には5アーチストが出演したのですが....ポニカのファンの方々は、最初から最後まですべての出演者を応援していたのです。しかも全力で。
こうした応援がアイドル主催イベントの定石なのかどうかは、私にはわかりません。
でも、ポニカの定期イベントに出演した他のアイドルさんたちは、あんなに気持ちよく応援してもらったことが嬉しくて「また出演したい!」って思うはずです。
これはとてもとても大切なことですね。
ポニカファンの方々は、これを誰に言われたわけでもないんです。
ファンの方々の自発的な気持ちでやっているんです。このことに、僕はとても感動しました。
ポニカの強さって、独特のグダグダ感とか、「事務所に動かされている感」の無さとか、あんちゃんの姉御感、かのんの「出る"滝"は打たれる」感、あかりんの宇宙超越感とか色々あると思うのです。でも、何よりもファンの人たちとの「阿吽の呼吸」が実に奇跡的に機能しているって事が大きな強みだと思いました。
備忘録的意味もありますが、私も応援のつもりで共演5グループについて紹介してみます。
『ぽすてぃねーしょん』
郵便屋さんがコンセプトのアイドルユニット。だからといって「年賀状はお早目に」とか「年金の受け取りはこちら」と呼びかけるわけではなく「あなたへ愛を届けます」というコンセプトでした。「Please Mr.Postman」の歌詞を具現化したんじゃないか的アイドルさん。歌唱力とキャラの面白さとのバランスのとれたユニットでした。
『ついんs☆ぷりゅむ』
生徒さんになったばかりの二人組。元気な『もせちゃん』こと桃星(ももせ)るなと、おっとり森林少女『きのたん』こと木の実(このみ)きのちゃんのコンビ。もちろんステージを見るのは初めて。
この日は夜もO-Siteに出演とのこと。まだまだデビュー間もなく伸びしろが沢山ある二人。とにかく一生懸命にステージで動く姿を見ていて、頑張って応援(SHOWROOMで星を投げるとか、チェキを買うとかそういう意味ではなく)してゆこうと固く誓ったのです。
『Twinke☆Stars』
都内を中心に活動中の3人組。テクノビートと激しいダンスがウリ?真ん中さんが私的には可愛いと思った....などど考えるようになっているから相当ヤバいです。
『まちだガールズクワイア』
これまた興味深いコンセプトの7人組。「町田少女合唱団」という直訳名よろしくコーラス(3声、4声)で攻めるというアイドルグループ。それぞれのイメージによるバラバラの『私服』が衣装となっている。あくまで歌で聞かせることを前提としている。モータウン風のサウンドもあり、ターゲット年齢層をやや上気味に意識している模様。
『8princess』
直訳すれば「八王女」→八王子のご当地アイドル。これまたテクノビートとラムちゃん的ド派手な衣装で登場。激しいダンスがウリ。
よくよく考えたらメンバー5人だったから、あと3人は増えるのか?
ステージにいま立っている子たち、本当に様々な出来事や苦労や試練を経て、このステージで頑張っている。
応援に駆け付けたファンの方もそう。色々な出来事や苦労や試練を経て、ひとつひとつのアイドルのもとで応援している。
自分はその当事者でもあり、傍観者でもあるから、とても学ぶ事が多いのです。
ディスカッション
コメント一覧
ファンというのはアーティストの写し鏡だという言葉を見た事があります。いいアーティストには、いいファンがついているし、売れていてもライブハウス前でゴミを投げ散らかすファンがついていることもあります。アーティストの質や魅力を上げるのは勿論アーティストなのですが、パフォーマンスやSNSが求められる時代においてファンもアーティストの一部なんだと思います。
何千円も払ってそんな事に気を使わなきゃいけないのかって言う人もいるかもしれませんが、そんなことに気を使ってしまうのがファンとしての愛ではないかと思います。
kenmotuさん
うん、わかります、わかります。まさにそうですね。
ファンもまたアーティストの一部だと思うし、アーティストと同じ共同体でもある。自分もまたその共同体の一部なのでしょうね。