2012年の音楽的収穫
2011年版に引き続き、2012年にリリースされた音楽的な収穫をまとめてみました。
自分がアルバム(もしくはマキシ)などで聞いたもの(買ったもの)を紹介します。
その人その人の音楽には好みとかクセがあるので、賛同できる人には賛同できると思います。
苦手な人にはぜんぜん合わないと思います。
今までは(元CDショップのスタッフというプライドもあり)むやみやたらとCDを購入していたのですが、今年からはTSUTAYAさんのお世話のウェイトを増やし、本当にいいと思ったものだけを買うように心がけました。ところがどっこい、Youtubeなどで直観的に「いい!」と思っても、TSUTAYAさんに置いてないCDが結構あり、みればそれは全国流通が難しいインディーズのアーチストだったり、弱小レーベルのアーチストだったりしたわけです。結局のところこういうものはAmazonで衝動買い(笑)、昨年と比べてあまり出費は変わらず、という結果に終わりました。でも自分的には聞く量は増えたと思います。それと子供たちが確実にこういう音楽を聞くようになったおかげで、彼女たちの情報にもとても助けられるようになってきています。
もうメジャーとかインディーズとかの壁なんて完全に崩壊していますね。小規模のマーケットを狙って「固い」アルバムをリリースし、確実に利益を自分たちに還元することがアーチストにとって賢明な選択という時代なのでしょう。限定的な市場で一部のコアなファンの心を確実に仕留めるということですね。僕は2009年に「さぉ☆こじ the opposite(仮)」という記事で「面ではなく点を拠点とするアイドルの可能性」について言及しましたが、今やそれは当たり前の時代となったと思います。今では全国区となった「ももクロ」が、旬な一年だったにもかかわらず、流通ベースでのアルバムを一切リリースせずにコンサート会場&iTunes Store限定でアルバムをリリースしたという事実も、こうした時代を反映しているんじゃないかと思います。気の毒なのは街のCDショップです。
それと、私ごとですが、あれだけ洋楽好きだったにもかかわらず、今年購入した洋楽の新譜はディランとヴァン・モリソンのみというように、自分の中でも「洋楽離れ」が著しく進行しています。
もちろん旧譜はそこそこ買っているわけで、今年はSmall Facesの全アルバムのDeluxe Editionリイシューには泣かされました(笑)。
〇発売日、アーチスト名 – アルバム(ミニアルバム、マキシを含む)となっています。
〇[2012.01.18] People In The Box – Citizen Soul(ミニアルバム)
「親愛なるニュートン街の」
〇[2012.01.18] 初音ミク – EXIT TUNES PRESENTS Vocalodream Feat. 初音ミク
「桜の雨」
〇[2012.02.12] アルカラ – おかわりください(ミニアルバム)
「ミックスジュース」
〇[2012.02.16] Plenty – Plenty
「人との距離のはかりかた」
〇[2012.03.21] モーモールルギャバン – 僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ
〇[2012/03/21] 吉野ユウヤ – ZeRo
「未来を」
〇[2012/03/21] Scapegoat – fantasia(マキシ)
「fantasia」
〇[2012.03.27] KAKEL – KALEL NAKED
〇[2012.04.25] THE BOHEMIANS – THIS IS POP!!!
「恋はスウィンギン・イン・ザ・レイン」
〇[2012.05.02] Andymori – 光
「ベースマン」
「光」
〇[2012.05.09] 清 竜人 – MUSIC
「CAN YOU SPEAK JAPANESE?」(を使った「予告編」)
〇[2012.05.16] ピロカルピン – 蜃気楼
「未知への飛行」
〇[2012.06.06] まつざき幸介 – 冬の空港(マキシ)
「冬の空港」
〇[2012.05.23] ぱみゅぱみゅレボリューション – きゃりーぱみゅぱみゅ
「CANDY CANDY」
〇[2012.07.18] SEKAI NO OWARI(世界の終わり) – ENTERTAINMENT
「スターライトパレード」
〇[2012.07.18] MAN WITH A MISSION – MASH UP THE WORLD
「distance」
〇[2012.08.11] People In The Box – Lost Tapes
〇[2012.08.22] 夢見てる – 青すぎる空
「青すぎる空」
〇[2012.09.05] それでも世界が続くなら – この世界を僕は許さない
「水色の反撃」
〇[2012.09.10] Bob Dylan – Tempest
「Duquesne Whistle」
〇[2012.09.12] ASIAN KUNG-FU GENERATION – 「ランドマーク」
「バイシクルレース」
〇[2012.09.19] くるり – 坩堝の電圧
「glory days」
〇[2012.09.29] 栞 – 栞色
「開花」(ほかサンプラーPV)
〇[2012.10.02] Van morrison – Born To Sing: No Plan B
「Open The Door (To Your Heart)」ほかサンプラーPV
〇[2012.11.07] People In The Box – Ave Materia
「ダンス、ダンス、ダンス」
〇[2012.11.07] JACKMAN RECORDS COMPILATION ALBUM vol.6 RO69JACK 11/12 – Compilation
よりTokyo Chaos City「Loser」
〇[2012.11.14] 神聖かまってちゃん – 楽しいね
「仲間を探したい」
〇[2012.11.21] SCAPEGOAT – No.チルドレン(マキシ)
「No.チルドレン」
〇[2012.12.05] THE BOHEMIANS – 「BOHEMIANS FOR LIFE」
「The Comeon」
〇[2012.12.05] androp – one and zero
「End Roll」
〇[2012.12.05] ドレスコーズ – the dresscodes
「Lolita」
なお今年ですが、明治から昭和時代の音楽による万葉集「ニッポノホン」の再編纂に取り掛かるので、新譜の蒐集は難しいと思います。
ディスカッション
コメント一覧
平沢進が13年前くらいに、これからはビジネスになりにくかった音楽であってもインターネットで成立させる事が出来る時代が来ると言っていましたが、正にそうゆう時代に突入したと思います。
映像があるんで一応貼付けておきます。
http://youtu.be/fPDUVl6-ero
アニメソングの分野では海外のイベントを飛び回ってるアーティストがいますし、小規模であっても点が点在すれば大きなマーケットになるというのはマイナー好きな私には嬉しくてしょうがない時代になりました。いやぁ?面白い時代です。
>ケンモツ君
インタビュー見ました。
平沢さんの話で興味深かったのは「CDショップ」というフィルターを通して音楽を得ていたリスナーが、インーネットで自ら情報を得て自分の好きな音楽を得てゆくという意味の話。きわめて慧眼だと思いました。
今は個々が個々に自分の好きな音楽を囲い込む時代。
たとえばここで紹介した音楽の数々も(一部の例外をのぞけば)本当に囲い込まれた市場でガッチリ活躍している人ばかりなのでしょうね。