雪の法師温泉
群馬県から新潟県へと抜けることのできるたったひとつの一般道が国道17号だ。谷川岳山系の三国峠を越えてゆく。
この道は紅葉の風景も素晴らしいのだけど、何よりも雪の季節が美しい。
以前、父が新潟で仕事をしていた頃、わざわざ雪の季節を選んでは(しかも深夜に!)この峠を越えていた。
関越トンネルで抜けてしまえば一瞬だけど、ここは下道を走る価値がある。
次第に山が迫ってきたところで脇道へと入り、5kmほど進むと「法師温泉」がある。
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実は国道と大きく離れるわけではない。断崖の上にあるのが国道17号ならば、この温泉のある「法師の沢」は崖下にあるという関係だ。
観光ガイドじゃないのだから、余計な説明なんかしない。
この雰囲気、この空気に包まれてみたい人は、今すぐ行ってみたらいいだろう。
横浜からなら車で3時間30分ぐらい。関越道の月夜野ICまで3時間、そこから国道17号で30分という計算だ(スタッドレスタイヤかチェーンは必須)。
立ち寄り湯は朝の10時30分から14時まで入れるから、朝イチで出れば日帰りも可能だ。
なおJR「フルムーン」の広告で有名となった「法嗣の湯」は混浴風呂。女性の方には専用の「長寿乃湯」もある。
法師温泉の当日宿泊は難しいけど、泊りで行くのならば手前の猿ヶ京温泉に当日泊まれそうな宿はいくらでもある。
「行ってみたい」という衝動だけで後先を考えずに旅に出ることは、とても大切なことだと思う。
そして、そうさせるだけの魔力がこの温泉にはある。
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