Acoustic Style 2013を終えて
アコラが無事終わって、今日は一日バタンキューで、夜は家族でスシローに行っていた管理人です。
スシローが好きなのは、コストパフォーマンスがいいってこともあるけど、サーモン系のバリエーションが豊富なのと、非スシ系の握りのバリエーションが豊富なこと。
サーモンや赤身系以外の魚が苦手でして、「ローストビーフの西洋わさび乗せ」「生ハム」「焼き豚ねぎまみれ」とか合間に挟みつつ、サーモン系を攻めてゆくわけです。
今回は新メニューの「冷製蒸鶏ガーリック風味」というヤツがありまして、これはかなりハマりそうです。このバリエーションの豊富さには感動ですね。
(画像はすべてリハ風景。本番の画像は只今、K君が整理中)
さて、次から次へと流れてくる皿を眺めていたら、昨日のライブを思い出しました。
スシとライブを比定するなよと言われそうですが、バリエーションの豊富さとか、なんでもアリ感が、ミューポのライブの良さだと思うからです。
それをどう紡いで一つのイベントとして完成させるか?というところでは、いつも頭を使います。
曲順を決めるにしても僕が中心になってスタッフとプランのやりとりをしながら決めてゆくんですが、いつも考えるのは「彼女に自分の好きな曲を集めて作るCDの曲順だとしたらどうする?」ということです。起承転結を作って、いくつもの流れを組み立てながら、さらにアコラ特有のサポートミュージシャンの入れ替わりも考えながら構成してゆく。単に技術重視で(出演者さえも)決めていたら、もっと平坦なイベントになってしまうことでしょう。
今回、ケンモッツーの「仮面ライダーブラックRX」からスタートして、Eri-naの「窓の外には」で終わった40曲は、本当に何でもアリだったと思います。
それは単にジャンルや、歌う生徒さんの年齢幅だけじゃないんですよね。40曲分の人生やその曲への想いというストーリーがあるんですよね。
それがまた見ていて面白いんです。「個々の生徒さんの人生や想いなんて、知っているスタッフにしかわからないじゃん」と言われるかもしれませんが、決してそんなことはないんです。
その洞察って、そうしようと思って聞くと意外と「聞こえてくる」ものですし、そういうことをとても大切にしたい、といつも思っています。
逆に言うと40曲に対する「重み」をきちんと受け止めて大切にする。ということを、私も含めてスタッフはよくわかってくれていると思うのです。
そこを大切にすることが、ボーカルスクールのライブだと思うからです。だから曲数が多すぎると重くなっちゃう(笑)
そんなことを思いつつ、最後のあいさつでは生意気にもこんなことを申しました。
「僕はどの出演者も素敵だったと思いますが、今日出演された皆さんは心の中で”しまった”とか”失敗した”とか思っている方もいると思います。それを再挑戦するということが、自分の人生を大きくすることなんだと思います」。ううむエラそうですよね。すいません< (_ _)>
僕もたいがい生きてきたからわかるんですが、人生でどれだけ失敗を重ねてきたかわかりません。トライしては失敗し、失敗しては別の方法でリトライし、たまに成功してそこで安堵するとまた失敗し、またリトライしの繰り返しです。こういうサイクルを何て呼ぶのか知らないので仮に「リトライサイクル」って呼んでおきます。余談ですが「リトライ」って言葉はいいですね。「挑戦」って言うと、なんだか体育会系の響きがあって、あんまり好きじゃない。
受験だって就職だって仕事だってみんなそうなんでしょう。僕はどれでも失敗していますからわかります。でもそんな大仰なもの...人生を左右しかねない大仰なもの...ではないところに「リトライサイクル」はたくさんあるわけで、できればそれはドラクエでボスをやっつけるようなものよりはリアルなものの方がいい。そんなひとつにボーカルスクールのライブってあるんだと思います。
なあんてことを考えていたら、さっき取り損なった「サーモン・トマトバジル」がまた回ってきました。
今度はしっかり食べようと思います。
【謝辞】出演してくれた生徒さん、受付を担当してくれたココちゃんとEri-naとまみちゃん、撮影のK君とケンモッツー、セッティング担当のリュウちゃん、そして大勢の生徒さん、ミュージシャンの吉野ユウヤさん、渡辺裕太さん、横須賀Angeloの皆様、PAのIKURAさん。そのほか大勢の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
ディスカッション
コメント一覧
お疲れ様でした!分かってる人がジーンとしてる雰囲気ごと皆に伝わっているLIVEだったと今回も思いました。最後に話していただいたコメント、本当に、そうだなと思います!回を重ねてトライしてくれる生徒さんの歌を見守れる事が出来るって貴重ですね。
hitomiさん
お疲れ様でした!
家庭教師じゃないけど、大切なのはトライとリトライなんだよね。そんな中から出てくるその人の内面。そういうのがよく見えると歌がどんどん面白いものになってゆくと思いました。
サーモンは産卵のために何度も何度も失敗しながら一生懸命川を登るのはよく知られている事ですが、サーモンがお寿司になるまでには輸送方法・保冷技術何度も試行錯誤あって不断の努力でお寿司になったという話を昔涙して読みました。ミューポのライブの出演者はサーモンで、重ねられるLiveの回数は卵の数なんだと思います・・・ただしサーモンの産卵と違い曲の流れの途中で力尽きたとしても死ぬことがないのは安心です(笑)
仮面ライダーBLACK RXなんていう曲は会場内の9割の人は聴いた事もないと言う点では、サーモンやアボガドや納豆巻き的な位置付けの選曲かもしれませんが、何とか会場の人に食べてもらえてよかったと胸をなで下ろしました。仮面ライダーBLACK RXを寿司ネタとして調理し食べてくれた全ての方々に、感謝という寿司を振る舞いたいという言葉で終わりにします。
ケンモツ君
お読みのとおり、フツーにサーモンを食べているのですが、そんな物語があったとは知らなかったです。勉強になりました。沢山機会があると、それだけ成長を重ねてゆく、ってことですね。そんな中で皆さんに仮面ライダーBLACK RXを食べてもらってよかったです。あっ、本日画像頂きました。
ほとんど編集が終わってしまっていたので、わずかしかDVDに滑り込ませることができなかったこと、申し訳なく思っています。
WEBアルバムの方は、きちんとUPしますね。
とても遅くなりましたが、お疲れさまでした。
昨日、国際フォーラムまでプロの方のLIVEを観にいきました。
もちろん歌声も、ステージングも、バンドさんも、照明も素晴らしかったです。
だけど私は1回も泣きませんでした。
ミューポのLIVEは何回も涙を我慢し、今回も泣いてしまいましたが…笑
一曲一曲想いが伝わってきて、心があたたかくなります。
すごいことですよね。
歌って下さった生徒さんや、一緒の時間を過ごして下さった皆さんに感謝です。
>noriチャン
真剣に歌に対峙する姿では、アマチュアもプロも一緒ですね。
でも一曲に入魂する真剣な姿では、正直言ってプロをも凌駕すると思います。だから感動が生まれるのだと思います。
Spring Liveの際にバンマスとして立ち会って下さったYさん...元RCAビクターのプロデューサーの方が「これはプロのライブより面白い!」と喜んで下さったのが、とても印象に残っています。