とり壊しにまにあった話

ぶうらぶら

実は昨日の日記は、今日のネタ振りだったりする。

今年のはじめのことだ。
上大岡からさほど遠くない町で、車を運転していた所、
道路沿いに思いもかけぬ光景を目撃した。

「うぉっ!廃墟だ!」

あわてて車を引き返した廃墟マニアの僕は、昨年の年末に神奈川新聞に載っていた「解体される震災長屋」とはこれだったのかと考えた(実は思い違いだった)。

「すげー!」を連発しながら撮影した一連の画像がこれだ。

画像1
これが全貌、木造の長屋からやや離れた場所に土台がレンガづくりの住居跡があった。
何の建物だったのだろう?
全体を眺める

画像2
木造長屋は逆L字型に並んでおり、3棟にわかれていた。
2つは住居棟、もうひとつは表通りに面した商店棟だったようだ。
どの程度放置されているのかわからないが、かなり荒れ果てている。
ぼろぼろ

画像3
玄関脇の屋根の上にトイレの換気をするための換気塔(?)がある。
風で風車が回転すると、換気がすすむ仕掛けだ。
今ではほとんど見られなくなったもの。
換気塔

画像4
室内には、まだかすかに住民の生活の匂いが残っていた。
ガスコンロ

画像5
一番長いA棟と通に面したB棟との境目。今にも屋根のトタンが落下しそうだった。
境目

画像6
ほとんど朽ち果ててしまった、建物の一部。
廃墟

画像7
表通りに面した商店棟。
自転車屋、洋服屋さんなどがあったようだ。
商店棟

画像8
商店棟の裏には路地をはさんで住居棟がある。かつてはここで遊んだ子供たちもいたのだろう。
路地

画像9
このさりげない雨水よけの装飾が(ホーローか?)洒落た時代もあった。僕が子供の頃のこと。
050324_09.jpg

きっとこの場所はまもなく取り壊されて、巨大なビルでも建つのだろう。
都市は常に変化し続けるため、記憶を残さない。でも人は記憶を残し、それを伝え続ける....

ぶうらぶら