時限爆弾

教室事件簿

今日出先にharuさんから電話がかかってきて、「(MTRの)D1200の音が出ない」とのこと。Cスタジオではオーディオとコイツとをケーブルで結んで音を出している。自分の歌を録音してCDが作れるのだ。

昨日僕があれこれ操作したので、その影響かと思い、電話で指示する。

「上の方にトリムというノブがあるけど廻してみて」
「廻してますが、出ません」
「白いスライダーを太い線まで上げてる?」
「あげてますが出ません」
「赤のスライダーは?」
「あげてます」
「仕方がない、D1200を外して上のオーディオだけで音を出そう」
「どうしたらいいですか」

「D1200の背面にある白と赤のコードがあるよね」
「あります」
「それを抜いて」
「ハイ、抜きました」
「んじゃ次にオーディオの背面に二本の黒いコードがあるよね」
「あります」
「それを抜いて」
「はい、抜きました」
「信号をループさせるから、オーディオの背面の、いま黒を抜いた穴にさっきの白と赤のピンの先っちょを差し込んで.....」
「あっ、出ました」

電話しながら思った。
映画にありそうなシーンだ。

電話で指示してヒロインに時限爆弾の解除をさせるやつ。

(あとで気付いたのだけど、単にD1200のボタンを一個押せば済むことだった。どっかーん)

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