千佐都&Burst out Laughing (Yokohama Hoood決勝) at Blitz横浜

ライブレポ

何から書いたらいいのだろう.....

とにかく昨日は、僕にとって素敵な誕生日プレゼントが2つあったということだ。それは昼夜2つのイベントをかけもちした中で生まれたものだった。

まずは1つ目のプレゼントの話。
神奈川県下のアマチュア・ミュージシャンのコンテストとしては最大規模の"Yokohama Hoood(横浜フッド)"というのがある。
この「メンバー全員学生部門」のファイナルに出場した2人の若者の話。

ひとりは千佐都。わずか半年前のSpring Live 2007が初ステージで、みるみるうちに成長していった女の子。彼女は弾き語りのシンガーとして決勝に進出した。
そしてもうひとりは横浜北校(horiiクンのとこ)に転向した"いっちぃ"。Blue Moon時代のSpring Live 2006にも出演し、女性の生徒たちをキャーキャー言わせた彼だ。彼はBurst out Laghingのボーカリストとして決勝に進出した。場所は横浜Blitz

この2人はもしかして教室ですれ違ったかもしれない。だけど、お互いを知らぬままに、こうして決勝を争うことになった。彼女と彼の成長のスピードは僕などより遥かに著しく、そうした中で確実に目標に向かって上昇している。そうした二人の「今」を見るために(むろん応援するためにも)。僕はBlirtzへと行った。

ステージ前最前列、センターマイク正面に座る。

最初に参加ミュージシャンたちがステージ上に登場する。
千佐都
他の出場者がすべてバンドなのに対して、千佐都だけはひとりでチョコンと立っていた。これが彼女の戦い方だ。今までもずっとそうやってきた。でも会場には応援に来てくれている人が沢山いるはずだ。
彼女はとても落ち着いている。僕が手を振ると笑い返してくれた。彼女の強さはまさにコレだと思う。

「メンバー全員学生部門」に出演する5組の出演順はくじびきで決められたとのこと。2番目は"Burst out Laghing"、そして千佐都が3番というめぐり合わせとなった。

まずはBurst out Laghingのステージ。今回のファイナルでは1位候補の噂もあったようだ。1年ぶりに見たいっちぃは背も伸び、とても男らしくなった気がした。ステージトークもいいことを言っていたし、ボーカルも力強くなっていた。ステージアクションもカッコ良かった。鶴見のライブハウスで月4回のギグをこなしているだけのことはある。驚いたのは垂れ幕を持ってきて応援している女性陣がいたこと。それだけ人気があるってことだ。

そしてお次は千佐都の出番だ。だからこんな画像が撮れた。
千佐都
Burst out Laghingがステージ脇でインタビューを受けるの横目に、スタンバイする千佐都。
足でリズムを刻んでいる。いささか手持ち無沙汰。

そして千佐都の番。
彼女のたった一人の真剣勝負が始まる。
滅多に人に「頑張れ!」を言わない僕だけど、
この時は口パクで「頑張れ!」と言った。
すると千佐都は笑って答えた。
そうだ、その調子。

「月明かり」が始まった。
この時、実は最も緊張していたのは、千佐都ではなく僕と彼女のご両親だったと思う。とにかく「何事も起こらずにしっかり歌ってくれ」「とにかく無事に歌い終わってくれ」とイラヌ心配で手を汗にぎりながら凝視していた。「大丈夫だ、大丈夫だ」とわかっていても心配なものは心配だ。そして、僕が一緒に歌ったからってどうなるわけではないが、いつしか口パクで一緒に「月明かり」を歌っていた。
そして見事に歌い終えた。僕は「フゥー」と大きな息を吐きながら拍手をし、「それ」は確信となった。彼女には音楽を生み出しそれを伝えるだけの「芯」がある。この「芯」さえあれば、彼女は確実に音楽的に成長してゆくだろう。それは他の誰のものでもない彼女自身の音楽をもっともっと生み出してゆくだろう。

ロビーで出くわしたいっちぃに「オス!」と挨拶する。
いっちぃは僕がここにいることに驚いていた。

そして千佐都にも出くわす。
まず呆れたのは「チエミちゃんが来てましたよ」と言われたこと。
どうも彼女、ステージで演奏しながら、知り合いが来ていないかどうか見ていたらしい。

そして「(コンテストの結果は)どうかなぁ~」と言うので、
「大丈夫、絶対ゆけるから、安心して!」と言った。
その程度の耳は持っている。
彼女と別れると、僕は横浜Blitzを飛び出した。
次の予定があるため、コンテストの結果発表を待つ時間がない。
大丈夫。彼女はきっとゆける。

一度家に戻り、Winter Live DVDの最終製作プロセス(DISC2のファイル作成)を実行する。「実行」ボタンをポチっと押すだけ、あとは2時間~3時間かけてPCがやってくれるだろう。
そして原付に乗り込むと今度は杉田へと向かった。そして2つ目のプレゼントをゲットすることになるのだけど、これはまた次回の日記へ。

そして今は翌日の12月3日(My Birthday!)だ。
午前零時すぎまで杉田の居酒屋で飲んだ(コーラだからね)後、帰宅した僕は真っ先にPCに張り付いてコンテスト公式サイトを覗いた。ところが結果がまだ発表されていない......だとすれば千佐都の日記だ!

そこには「最後の最後に私の名前が呼ばれた」とあった。
「みんなありがとう」という言葉で締められて....
不覚にもホロリときた。

千佐都、「ありがとう」を言うのはこっちもなんだ。
なかなか応援できなかった。大和にも行けなかった。
だけど君には安心していた。
本当に心配だったのは、今回の「月明かり」だった。
それを応援できた。応援の結果は報われた。
それが何よりも嬉しい。
そして僕の素敵な誕生日プレゼントにもなった。

君の本当の勝負はここから始まるのだと思う。それは自分自身をコントロールしてゆくというとても難しいプロセス。でも君は今日ひとつのAn Enlightenmentを得た。この気持ちを大切にして、真っ白な一本の道を進んでいってね。

ライブレポ