まつざき幸介デビュー2周年コンサート

僕がこの仕事をやっていて「この方には学ぶところが大きいな」と感じる方の一人に「演歌」歌手......いや、僕的な言い方をすれば「J-POP歌謡」歌手のまつざき幸介さんがいます。

大変謙虚な穏やかな方でして、それでいて自分の道を定めて毅然と前へ進んでいる方です。この方に出会った人は、誰もが何らかの感銘を受けると思います。実際まつざきさんのファンの方は、ご本人の歌唱力はもちろんのこと、まつざきさんの人柄にも惚れてらっしゃる方が多い。それをblogを読んでいて感じます。

今日はこのまつざきさんのデビュー2周年記念コンサートが上大岡の港南区民文化センター「ひまわりの郷」で行われました。

あつしさん、がこちゃん、ゆっちぃ、そして僕とで行きました。
「同窓の応援をする際は音響を気にせずに最前列で応援すべし」の原則にのっとり、最前列に陣取ります。開演時間が近づいたので振り向くと、通常使用で300席収容のホールはすでに満員近いファンの方で埋まっていました。

ステージは2月5日にリリースしたばかりの「君すむ街」でスタート。
冒頭からこの曲を持ってくるところが、まつざきさんらしいと思いました。「いま一番伝えたい曲をいま一番に伝える」。ということですね。こうして始まったステージはご自分の持ち歌である「Sake」「鎌倉残照」「横浜ロンリー」をはさみながら、思い出の曲、思いいれのある曲などによって進んでゆきました。「横浜ロンリー」ではファンクラブの方々がバックでダンサーをやったりしていました。
そうそう、ゆっちぃとがこちゃんが代表で花束を渡しました。思いもかけず教室のことも紹介して頂き、ありがとうございました。

予想外だったのは「君すむ街」の作曲家である小田純平さんが観客として来られていたことでした。まつざきさんのデビュー曲である「Sake」は、元々小田さんが1987年にリリースしたシングル曲。この曲を惚れぬいたまつざきさんの想いが「君すむ街」へのコラボへとつながったわけです。小田さんが来ていることを知って盛り上がる会場は当然なんですが、その名前を聞いて「うおっ」と反応してしまうUSメンバーの知識も相当なもんです。小田さんは飛び入りで新曲を歌いました。

主観として書きます。小田純平さんが書かれた作品を聞いていて思うのは、軸足を歌謡曲に置きながらも、どことなく(ブルースっぽい)ロックの匂いを感じるんですよね。といってもクラプトンのような音とも違います....僕が時々言っているエディ藩や李世福や松田優作が持っていたハードボイルドでブルージーな「ヨコハマ・サウンド」みたいな音の匂いです。あれと何だか通じるトコロがあります。
そこにまつざきさんの歌唱力が加わります。まつざきさんの歌声は甘いトーンなんですが、決して憂いや哀愁を込めたトーンじゃなくて、一直線に前に出ようとする力強さがある。だから「横浜ロンリー」のような水っぽい曲でもベタっとはしてなくて、力強さが感じられるんです。

この雰囲気は既成の「演歌」と違うところですし、「君すむ街」に至ってはサウンドからして完全にニューミュージック系バラードになっています(だから上で僕は「J-POP歌謡」と表現しました)。
時折、教室で仕事しながら「君すむ街」を聞いているのですが、根っからのロック人間である僕がこの曲に関しては素直に「いい曲だ」と感じてしまいます。まつざき=小田というコンビによる不思議な化学反応が起きているとしか言いようがないでしょう。

ステージのまつざきさんは、満面の笑みをたたえながら歌い綴ってゆきます。1時間半のステージが終了したとき、USメンバーが共通で抱いたのは「素晴らしいものを見てしまった、ラッキー!」という純粋な感動でした。この感動は「音楽はボーダレスで表現者の技量だけが人を感動させる」ということではないでしょうか。

そしてもうひとつ。ステージ終了後、ロビーから去ろうとしていた我々に対し、大きく「ありがとうございました!」とお礼を言ってくださったまつざきさんに、我々は言葉に表現できない感銘を受けていたのです。
この後、その興奮のまま「心さすらう街角」に繰り出した我々は、3時間にわたって「カラ鉄」で歌い続けたのでした。

まつざきさんの歌は今や4曲すべて配信されています。「カラ鉄」で合唱したのは言うまでもありません。

さて話はかわりますが、まつざきさんはご5月22日のblogで「歌い続けるために」と題して、ひとつの決意宣言をされています。
まつざきさんのように自分でマネジメント活動を行う方の場合、イベントに出演することと引き換えに、自分でもチケットを販売しなければいけないということがあります。
しかしそういう場合、歌うことよりも「チケット販売のために"日々歌うための活動"を犠牲にしなければならない」という葛藤が生まれてきます。そこで「しばらくは歌うことにだけ専念」したいために、「まつざき幸介サイドからの直接のチケット販売」を「しばらく中止」するというものでした。

僕が出演する有料のイベントは、すべて主催者様から直接ご購入いただくという形をとらせていただきます。出演予定のイベントは逐一、皆様にご購入方法をお知らせいたします。

大変な決意だとは思います。だけど僕はまつざきさんの歌唱力や人柄ならば、正しい選択だと思いました。
何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくおっしゃってください!

まつざき幸介に関するリンク
まつざき幸介公式サイト
まつざき幸介blog「君すむ街へ」
●ウィング・エンタテイメントのまつざき幸介情報
●ウィキペディア「まつざき幸介

ライブレポ

Posted by spiduction66