ナオミちゃんのライブへ行ってきた

ライブレポ

051217_01.jpg首都高の事故渋滞によって、到着が大幅に遅れてしまった。
なんとか原宿のライブハウス「アストロホール」にたどりついたとき、すでにナオミちゃんが参加している”虎之助Project”のステージは終盤にさしかかっていた。

「どれどれ、どこにいる?」と見渡すがナオミちゃんらしき人が見当たらない。ようやくキーボードの人がそれだと気付いた時、僕は仰天した。

教室で会うナオミちゃんとは全く別人だったからだ。

失礼ながら、ナオミちゃんは僕よりは「たぶんひとまわり弱は」年上なはずだ。何しろフォーククルセイダースの「かえってきたヨッパライ」が最初に買ったレコードで、オフ・コースがまだフォークデュオだった時代に彼らを見ているのだから...

しかし、ステージにいたのはどうみても可憐なひとりのロック少女だった...

15分の休憩の合間にずっと前面の客席に移動する。お次はこれまたナオミちゃんの参加する”凛MUNE KYAAN”の出演だ。「こちらがメイン」てなことをおっしゃっていたので、ひとまず安堵する。

051217_02.jpgさて、このライブイベントは「Aka Cho Chinライブ」という。年一回だけのイベントで、なんでも今回で4回目なのだそうだが、このライブには大きな特徴がある。
出演者が皆さんアマチュアなこと、そして大半の方々が僕と同じぐらいか、年上の方ばかりという点だ。

音楽仲間同士が年一回だけのイベントを楽しみに、仕事の合間を縫って練習し、その成果を楽しみあう。だから気合の入り方が違うし、楽しみ方もオトナだ。

19時45分、”凛MUNE KYAAN”のステージがはじまる。
一曲目は「Without You(Bad CompanyやHarry NilsonやMariah Careyなどで有名なバラード)」だった。ここでナオミちゃんはアコースティック・ギターを弾いていた。とにかく驚いたのは、バンドとしてのアンサンブルがハンパじゃなく上手い。「あなた方、しょっちゅうライブやってるでしょ?」と尋ねたくなるぐらい、安定した音を出していた。

051217_03.jpgさて、ナオミちゃんお次はエレキ・ギターに持ち替えて、オフコースの「眠れぬ夜」をプレイする。
日頃レッスンの待ち時間に教室のロビーで展示してあるエレキギターをアンプラグドで弾いているナオミちゃん。「この人のギター、ハンパじゃないな」とは密かに思っていたのだが、そのとおりだった。レッスンしていたハーモニーも見事に決まっていた。

そしてお次が今日の本題だ。
Eaglesの「Hotel California」を演奏する。

僕も27年前にこの曲のギターを担当したことがある(先月は27年ぶりのステージでに、同じEaglesの「Desperado」を演奏した)。次々と展開が変わる上に、微妙なチョーキングが要求される曲だ。当時の僕は見事にこれを失敗した記憶がある。

051217_04.jpg最初にお断りしておくが、僕はギターがど下手で、すぐ指が痛くなってしまううえ、器用な早弾きもできず、結局断念したクチだ。ピアノならば小学生の頃からオケイコに通っていたので、楽なホウへまわったという過去がある。そんな僕にとって、うらやましい曲なのだが...ナオミちゃんはどうだ?

お~!完璧に演奏しているではないか。

「ギャー、この人無茶苦茶上手い....」僕は思わず天を仰いだ。演奏後の観客の拍手はすべてナオミちゃんに向けられていた。

お次のバンドは"Gino Vanewoo"。
これはナオミちゃんの夫君がギタリストをされている。
彼女の話では「この筋では有名な実力派」なのだそうだが、
ホント、そのとおりだった。尋常ではないテクニックだった。
これだけギターが上手い同士のご夫婦というのを、
僕はこれまでの人生で見たことがない。

帰り道にこう考えた。
サンボマスターを聞いて以来、消えかけていた僕のロック魂にまた火をつけられている。
そんな経緯で先月のライブでも1曲やったのだが、やはり物足りなくなってきている。
これだけのコトを先輩がやっているのだ。しかも今日はあり余る程のパワーを頂いてしまった。
僕が今から再開しても決して遅くはない。
よし、来年はバンド活動を再開するか。
ああ言っちゃった...

P.S.ナオミちゃんは「ホテカル」が演奏できたら、もう死んでもいいと周囲にいいふらしていたそうだが、冗談じゃないですよ。次回のAka Cho Chinライブは2005年12月16日に、同じ原宿アストロホールで開催とのこと。今度は遅れずにゆくからね。今から楽しみにしているよ~!

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