東京豪華公演「デタラム。~この世界に降る雪~」

ライブレポ

今日は新宿へ。
隅田神奈(すみだかんな)ちゃんが出演する演劇集団「東京豪華(とうきょうデラックス)」の「デタラム ~この世界に降る雪~」を観てきた。大変人気のある劇団らしい。
場所は「シアターサンモール」。
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この舞台が隅田神奈(すみだかんな)ちゃんにとってはプロ初舞台。
そして僕にとっては初めてのプロの演劇体験となった。

あんまり書くとネタバレになってしまうので、詳しくは書かないけど....これは「ある未来」の物語。つまりSFだ。

ある事件のあと、百年の歳月が流れた。
人々はその間にプリミティヴな感情を忘れてしまい、生存本能だけで生きているような時代になっていた。そんな時代に海賊の一団が一人の女の子とからむところから、話が進んでゆく。
次第にわかってゆく「パンドラ」というキーワード、そして人々の心に何が失われたのかも、明らかになってゆく.....笑いあり、ミュージカルあり、ダンスあり、タップダンスもあり、そして「音楽」というキーワードにも大きな意味を持たせている。そういう舞台だった。

僕は素人だからよくわからないけど、テーマが深いにもかかわらず、軽妙な展開や、軽妙な脚本、軽妙なセリフやギャグのおかげで、肩こらずに楽しめた。ただ、薄い椅子のおかげで尻が痛くなった。

出演者の演技力もしっかりしていて、さすがはプロの劇団だと思った。

将軍様(劇団主宰の大西淑博さん)は舞台で演技することそのものを楽しんでいた。
「俺はここにいるのが楽しくてしょうがないんだよ!」それが強く伝わってきた。しかもアドリブを連発しまくっている。共演者がセリフをトチルと、そこをイジくる見事さ。

NATSUMIさんは、吉田美和ばりの歌も演技力も凄かった。後で知って驚いたのだけど、この人、作曲も脚本も振り付けも衣装デザインもしていたらしい。すげー。

神奈ちゃんは「可憐」という名のメイド役。長いセリフもあったし、いくつかの場面でタップダンスやら、いろんなダンスを踊っていた。ちっこくて可愛いかった。ダンスの時はついつい彼女ばかり見てしまったのだけど、実に生き生きとしていた。

他の出演者のこともいろいろ書きたいのだけど、僕以上にblogに書く人が必ずいるので、とりあえずこのアタリでシャン。
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面白いね~演劇。
映画やTVドラマでは感じることのできない「生」ならではの臨場感と役者さんの熱意、そういうものがストレートに伝わってきた。本当に偶然なんだけど、今日を皮切りにして、来月はこじこじの"エスコード・マイハート"と、りみちゃんの"I.D."の2本を観ることになっている。最近、生徒さんに急激に演劇関係の人が増えている結果だ。しかもどうやら同じ日に2本観る可能性が.....

追記:東京豪華「デタラム」の残りの公演はこの3回。
1月30日(金)19:00開演
1月31日(土)14:00開演
2月1日(日)14:00開演

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