ノブさんベース弾き語り&友希ちゃんデビューライブ at No Border

ライブレポ

えっ、そんなのあったの?
という人には「あったんです」と後報告するしかないな、これは。
だって友希ちゃんが一切告知しないんだから、仕方がない。
まあそれが照れ屋の彼女らしいといえば彼女らしい。

事は昨年のクリスマス・パーティーに始まる。
そこでベーシストのノブさんが彼女の歌声を気に入ってジョイントでライブをすることにしたと、ノブさんから聞いていた。
意外な組み合わせだけど面白いと思った。
ただノブさんは昨年の年末に肩を脱臼させたばっかりなんで、大丈夫かなとも思った。
だから実現するのがまさか新年そうそうの9日だとは思わなんだ。
そしてそれを知ったのは前日のことだった。

考えてみれば彼女がオリジナル曲を始めて人前で歌ったのが、
11月のWinter Liveだった。
彼女のボーカルに似合った素敵な曲だった。

レッスンが終わったばかりのヒロシ君を誘って行く。
彼もクリパーで友希ちゃんのことは知っている。
場所は反町(三ツ沢下町)にある"No Border"。
知っているトコロではGunfriend Shipのスマちゃんが出演しているお店だ。

何しろ人見知りな友希ちゃんだ。
彼女がこのライブの告知しなかったのは、そうしたらかえって緊張するからなのかな?
そんな風に思ったので、こちらも事前に「行く」とは言わずに、ひょっこり顔を出した。

そうしたら友希ちゃんが嬉しそうにこう言った。
「オーナーが来てくれて安心しました。これで緊張しないでできそうです」。
ああそうか。ノブさん以外は全く知らない人ばかりなんだね。
それにしても泣かせることを言ってくれるじゃないか。

そんな風にしてライブが始まった。

ステージはカバー2曲、オリジナル2曲という構成。
彼女はそんな中でプレイし、そして歌った。
オリジナル曲のクオリティの高さに関心した。
彼女の出す声の一音一音、音の一粒一粒が、
透明感と純粋さのある「音楽の雫」として染みてきた。
そのぐらいの純度があった(担当の紀ちゃんがここにいたらきっと彼女は泣いていたに違いない)。

そしてノブさん。ベースの弾き語りだ。
曲間のMCで「いつもになく」曲の持つメッセージについてひとつひとつ丹念に説明してゆく。
きっとノブさんは、友希ちゃんに、そういうスタイルのライブを見て欲しかったんだろう。
ノブさんの音楽はベースプレイだけで歌われるけど、空想のバンド演奏が聞こえてきた。
とてもカッコいい音楽だ。
ただ脱臼が完治していないせいで、ベースプレイは大変だったと思う。

最後にノブさんのバンドギタリストも参加してのプレイ。

こういうライブ、いいね。
イベントで知り合った者同士でどんどんジョイントしてゆく。
そんな中から新しい表現が生まれてくる。
ノブさんに感謝!

発表会以外の場所でのこうした他流試合のデビューライブは千佐都、マコト、オチダトモなんていう風に立ち会ってきたけど、いつもそれを「目撃」できたことを光栄に思ってきた。
そして今日もそうだった。

ライブレポ