HarryとWhite BluesとBeatlesと(ヌッキー&James at Lazy Bone)

ライブレポ

土日は某所で行われた舞台音響に関するワークショップだったのだけど、これは土曜日の話。

ワークショップが終わったのち、ライブまでまだ時間があったので、相も変わらずタワレコやHMVを物色。
この日はなぜか細野晴臣を2点。
●「ハリー細野クラウン・イヤーズ1974-1977」と
●「東京シャイネス」を買った。

先々週YMOのDVDを買った延長というわけじゃないけど、「クラウン・イヤーズ」にはボーナスDVDがついている。1976年に横浜中華街の同發新館で行われた貴重なライブ映像が3曲入っている。このウチ「北京ダック」だけは以前何度かTVでオンエアされたものだけど、とにかくこれがDVDで楽しめるというのは嬉しい。Youtubeにもこの動画があった。

出演しているのはムーディー勝山ではない。細野だ。
職場でBGVとして流しておこうっと。

そして関内に移動し、ヌッキー&Jamesのライブ会場「Lazy Bones」へ。
The Losebeatは活動休止状態。ヌッキーことリュウちゃんの別プロジェクトとして「ヌッキー&James」が始動。
今年はこのユニットで札幌まで行ってしまう。
開演前に会場は満席。みるとLosebeatのライブで顔見知りになった方が沢山。
みんな「横浜のJohn Lennon」が見たいのか?...いや単にエロトークが聞きたいだけなんだろうな。

まずはMack & Terryが出演。
アコーステイックギターとエレキギターという組み合わせのユニット。これにサポートでベースが入る。
つまりドラムスがいないのだけど、彼らの選曲はかなりツボだった。
「はじめて日本語の曲やります」と言って沢田研二の名曲「時の過ぎゆくままに」から始まって、
Bob Dylan “Knockin’ on Heaven’s Door"
Rolling Stones “Honky Tonk Woman"
Cream “Crossroad"
Rolling Stones “Satisfaction"
Elvis Presley “Blue Suede Shoes"
てな感じ。
最後にゃ、
Muddy Waters “Got My Mojo Working"
なんかもやってくれた。

んでもってお次はヌッキー&James。
セッティング中に店内でS&Gが流れていたら、即興でThe Sound Of Silenceをやってくれた。S&Gフリークといえばキタさんだから、今度はキタさんと別ユニットでやって欲しいと思ったよ。

ステージは、Beatlesのカバー。
Two Of Us
Till There Was you
Baby’s In Black
Here Comes The Sun
という感じで続いてゆく(あまり曲順に関しては自信なし)。

途中からリュウちゃんの弾き語りタイムで、
Woman
OH! Yoko
Jealous Guy
の3曲。バラード系の曲ではバンドの制約から離れた自由度が感じられた。リュウちゃん的解釈が入って実に延び延びと演奏していた。とりわけJealous Guyにはゾクっときた。本当に素晴らしかった。これが今年のリュウちゃん的表現なんだなと思った。
Jamesは普段は別のカバーバンドのPaul役としてベースを弾いているそうなんだけど、今日はギターという難役を頑張っていた。特に"In My Life"のギターによるソロは大変だったろうな、と。
くだけた雰囲気の中で、実に二人とも楽しそうだった。
Anthology風のOne After 909も素敵でした。お客さんはみんなあわせて歌ったり手拍子で大忙し。何だか宗教団体みたいに盛り上がってた。

その後、帰ろうと店を出た瞬間に店員さんに呼び止められた。
ああそうか、ここは後払いなんだ、忘れていた。
食い逃げ野郎になるところだったよ。

さて、僕は昨年から24年ぶりにスタッフでバンドを始めたのだけど、今年からはもうひとつ「もらびすたな」という磯子のバンドで鍵盤弾きも始めた(先週が始めての練習)。僕は僕なりの低レベルの鍵盤野郎で頑張るけど、この同世代(と思われる)の素敵な方々のステージを見ていると本当にいい薬にもなるし、刺激にもなる。この方たちは何よりも自分が楽しんでいるし、なによりも継続し続けている。

これが大事なんだよね。とても勉強になりました。

ライブレポ